事務所の隣に、軽度のダウン症の男の子が住んでいる。14歳だというが、見た目はもっと幼い。
男の子だが、カンチ(末娘というような意味。愛情を込めて使う)というニックネームで呼ばれていて、みんなから愛されている。
ティハール祭の時には、カンチや彼の兄弟、近所の子供たちがみんなでかわいい歌と踊りを披露してくれて、私たちもおひねりを奮発した。
男性スタッフを兄のように慕っているせいか、時々事務所をのぞきにやってくる。お目当てのスタッフがいると、中まで入ってきて、愛嬌をふりまき去っていく。
バンダ(スト)の日の昨日、外でヒマそうにうろうろしていたカンチを見かけたので、きいてみた。
エー、カンチ!(おーい、カンチ、というような意味)、学校行かなくていいの?
するとカンチは半分真剣な顔で答えた。
今日は石を投げる日だから、休みなの。
バンダと投石はつき物。緊迫感があるときもあるが、大体が、投石=日頃の鬱憤を晴らすお楽しみイベント、という感じだ。
それを、カンチも認識しているとは。冗談だったのか、本気だったのか。
いずれにしても、バンダ=投石(=楽しい休日)、という構図が浸透しているのはどうかと思ってしまう。
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