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2008年4月30日水曜日

エベレスト街道、聖火リレーの影響

エベレストベースキャンプ(EBC、5364m)やカラパタール(5545m)の1つ手前の集落、ゴラクシェプ(5150m)に本日4月30日に到着したガイドから連絡が入った。

中国側からエベレストを目指す、北京オリンピック聖火リレーの妨害を防ぐため、エベレスト街道入り口のジョルサレ(2800m)とモンジョ(2835m)の2箇所(当たり前だが、いずれもネパール国内)で、外国人トレッカー/ネパール人共に、いつも以上に厳しい検査を受けたとのことだ。

この2箇所での検問にパスすると、通行許可証のようなものをもらえ、この場所以上での検問対象にはならないとのこと。

先日、チベットの旗を持って山入りした外国人(欧米人)が強制下山させられたケースがあったことから、欧米人に対しては特に厳しいチェックがされているように見受けられたようだ。

(ちなみに、聞くところによると、この外国人は、強制下山だけではなく、ネパールから強制出国させられ、なおかつ、この先何年間はネパール入国を拒否されることになる、とのことだが、もし本当だとすれば、そこまでひどい扱いを受ける必要があるのだろうか疑問を感じる。すべて、中国側からの圧力なのだろうか)

明日5月1日からは、ゴラクシェプ以降EBCへの立ち入りがしばらく禁止される。カラパタール登頂は通常通り可能。

EBC方面には、ネパール軍や警察、中国軍などが滞在しており、いつもとは異なる状況であるとのことだった。

現在同じルートに入っている他のガイドたちからも、検問の厳しさと、いつもとは異なる雰囲気を感じたという報告が入ってきている。

ニュースなどによれば、聖火リレーをネパール側から妨害する者に対して、ネパール政府は(中国からの要請を受けて?)軍や警察に発砲許可を与えているというから、確かに正常ではない。

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ところで、今年のゴールデンウィークを利用してカラパタール/EBCトレッキングに出かけると、日程的にちょうど今ぐらいの時期にゴラクシェプ入りすることになる。

せっかくゴラクシェプまで到着したのに、EBC訪問をあきらめなくてはいけないトレッカーも、きっと多数いることだろう。簡単にいける場所ではないだけに、このような理由で一般のトレッカーの立ち入りも禁止されることは、残念でならない。

ちなみに、エベレスト街道のもうひとつの人気ルートであるゴーキョピーク(5360m)方面に行っているガイドからは、特に今のところ特別な連絡は入ってきていない。EBCからは離れるため、それほど影響は受けていないのだろう。

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