以前、ネパールの主流トレッキングルート(特にアンナプルナ方面)において、マオイストによる『通行料』と称した強制寄付金徴収が、外国人トレッカーを対象に行われていたのだが、2007年1月末あたりから、どのルートでも、このような行為は見かけなくなっていた。
しかし、2007年10月初め頃より、また復活している。
以前は、トレッカー1人当たり1000ルピーの強要であったり、トレッキング日数×100ルピーの強要であったりしたのだが、現時点では、どのルートでも一貫して、1人当たり100ルピー以上の寄付を強要されている模様。支払い後は、以前と同様に律儀に領収書を発行してくれるので、2度徴収されることはない。
私たちのガイド(とお客様)が実際に遭遇したのは以下の通り。いずれも、2007年10月中の出来事。
≪エベレスト方面≫
10月初旬、ルクラにて遭遇。ただし、その後、ルクラ周辺の組合のような組織が団結し、廃止に追いやった(?)とのことで、10月半ばには遭遇しなかったとのこと。
≪アンナプルナ方面≫
1) ベシサハールからトロンパスを越えるルートの途中のチャーメ手前で遭遇。
2) ゴレパニの少し手前で遭遇。
その他のルート、または、10月半ば以降の状況については未確認だが、現在トレッキングに出ているガイドたちの報告を待ちたい。
なお、マオイストは山賊とは違うので、支払うものを支払えば、危害を加えられる等の心配は、今のところはない。
別件だが、トレッキングに関する別情報をひとつ。
2006年秋に一時的に実施されていたTRC許可証制度(ガイドorポーター無ではトレッキングにいけないという制度だが、施行後すぐに休止となった幻の制度)について、いまだに問い合わせをいただくことがあるのだが、本日現在、この制度に代わるものは復活していないので、個人トレッキングも問題なく可能。
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