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2007年7月19日木曜日

雑談 (44年越しの日本縦断)

しばらくぶりのブログですが、本日は、ネパールと関係のないことを書きます。

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こちらで、中高年世代の個人手配トレッキングを扱わせていただくことがよくあり、そのたびに元気をもらっているのだが、日本にいる父も、そんな元気な中高年ぶりを、最近、発揮している。

身内の話題で大変恐縮なのだが、本日の話題は、還暦を過ぎてからサイクリングに熱中し始めた父のこと。

結婚前の若い頃、テントを持って日本国内を走っていたことがあるようだが、その後は仕事一筋で、ゴルフにテニス、酒ぐらいにしか趣味がないように見えた父だった。

それが昨年、定年後も働いていた仕事にとりあえず一区切り付けることにした際、父が若い頃自転車をしていたことを知った部下の人たちが、マウンテンバイクをプレゼントしてくれたことがきっかけで、自転車熱に再び火がついたのだ。

その昔、北海道の宗谷岬から九州の佐多岬までを自転車でつなぐべく走っていたことがあるそうなのだが、北海道の区間だけ実現できていなかった。

中断していた目標を約40年ぶりに実現すべく、今年に入って自転車を買い替え、長距離ツーリングに向けて備え始めた。1日100km前後の走り込みや、高低差(おもに上り)走行訓練もなども開始した。

しかし、気持ちは若くやる気満々で走っていても、実際はあと3ヶ月で62歳。さすがに体力的にも技術的にも昔のようにはいかず、パンク処理に手間取って、昔とった杵柄はあてにならないと感じたこともあったとのこと。

それでも、少しずつ手ごたえを感じるようになり、いよいよ7月初め、北海道の宗谷岬から函館まで、日本海側の海岸線(日本海オロロンライン)を自転車で南下する運びとなったのだ。

若くはないから昔みたいにテント泊ではなく、民宿利用。夜には地元の飲み屋に繰り出す。無理のない日程で、1週間かけて約700kmを走破。

そして先週末、ついに、宗谷岬から佐多岬が自転車でつながったのだ。実に、44年越しの実現とのこと。

カメラで知られる会社で最先端のことに関わっていた父だが、本人はデジカメさえ持っていない。だから、写真入り報告を聞くことは出来ないのが残念だが、道中の様子や、食事の記録を読んでいるだけで楽しくなってくる。似たようなサイクリストとの出会いもあった模様。さすがに、還暦過ぎた人はいなかったようだが。

そういえば、若い頃父は、自転車と平行して山歩きもしていたそうだ。

ネパールに来れば、自転車も楽しめるし、山歩きもできるよ、と誘うと、ネパールトレッキングも惹かれるものがあるけれど、1~2年は自転車に集中したいのであしからず、というつれない答えが返ってきた。

次は四国一周を予定しているらしい。

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