2007年6月3日日曜日
久々の雨にホッとする
夕方、久々に雨が降った。遠くで稲妻も光っていた。
5月半ば頃から、ほとんど雨が降らず、暑い日々が続いていたから、待ちに待った雨だった。
一年で一番暑い、雨季前のネパール。少しでも雨が降れば、一気に涼しくなるのだが、一向に降る気配もなく、気温は上がる一方で、連日、30度を越す暑い日が続いていた。(過去形にしてしまったが、本日の雨で大地が冷やされて、明日からは多少涼しくなることを期待している)
湿度は低いので、ここ数年の日本の蒸し暑い酷暑に比べれば、カトマンズの暑さはカラッと快適な暑さなのだろうが、それでも暑いことには変わりない。
カトマンズ市内にある、蛇を祀る人工池『ナーグポカリ』の水も、干上がってしまっていた。
先日カトマンズ盆地の外へ出たときには、田植えの始まったみずみずしい風景を期待していたのだが、何しろ雨が降らないから田植えも始められない。どこもかしこも乾燥しまくっていて、見られるのはカラッカラの大地だった。(下の写真はジャガイモ畑)
カトマンズ郊外に住む知人たちも、田植えを始められず、やきもきしていた模様。
5月半ば頃から準備している苗代が干上がり、稲の苗が枯れかけていたため、雨乞いのプジャ(儀式)までしていたそう。それでも雨は降らず(実際には、偶然か否か、プジャ後に一瞬ぱらついたそうだが、それだけでは全然足りず)、日没後、涼しくなった頃を見計らって、村人交代で、井戸から汲んで来た水を苗代に注ぎ入れていたそうだ。
なかなか雨が降らなかったのは、毎年4~5月頃に行われる雨乞いの祭『マチェンドラナート』に使う山車が、パタンの町を巡回中に壊れてしまったからだ、と信じている人もいる。
(↑修復中の山車。よく見ると、柱にたくさんの人がはりついて作業をしている)
いずれにしても、待ち焦がれていた久々の雨に、大地だけではなくて、心も潤った感じ。ホッとした。
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