前回のつづき (2007年6月11日のこと)
分岐点カディチョールで魚のスープ付ダルバートを食べ、さらに進む。ここからは、しばらくはひたすら上り坂。標高1000mもないカディチョールから最高地点約2600mまで、途中でバスを追い抜いたりしながら、ひたすら高度を上げていく。
うっそうとした森の道で、ところどころに小さな集落があるだけなのに、突然、前方から、デモ行進する子供たちの長い列が現れて驚く。
掲げているプラカードにはYCL(若年マオイスト系団体:Young Communist League)と書かれていて、「酒は敵だ!」「酒を飲むのをやめよう!」などと叫びながら歩いている。周りは森で、民家もぽつんぽつんとしか存在しないこの山の中で、いったい誰に向かって訴えているのだろう、と、おかしくなる。
先生らしき引率者に許可を得て、撮影。
さらに上りは続き、標高約2500mほどの集落『ムデ(Mude)』着。霧も出てきて、肌寒い。このさらに上にある『カリドゥンガ(Khalidhunga』という場所で石灰石などが採れることから、ムデでも、石灰石の彫刻などが売られている。
チャリコット到着の少し手前で、またもや、子供たちが集団で歩いている姿に遭遇する。ここでもデモ行進か?と思ったのだが、よく見ると、鍋釜を抱えて、皆、陽気な足取りで進んでいる。ピクニックだ。
こちらのピクニックでは、鍋釜だけでなく、生きた鶏やヤギなども連れて行って、食材とすることが多い。彼らも、これから鶏を絞めてゴハンを作るのだという。「食べて行きなよ!」と嬉しい誘いを受けたが、チャリコットまではあと少し、写真を撮らせてもらっただけで、先を急ぐ。
そして、前々回に掲載した写真のように、チャリコットが見えてきた。
随分山奥に入った気がしていたのだが、町は、かなり開けていた。
つづく
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