2~3ヶ月に一度ぐらいの割合で、ケーキを食べたくなる。
こういうときは、たいてい体調もすこぶるよく、気持ちにもゆとりがあるときが多い。だから、なんとなく、ウキウキしながら、4~5つ星ホテルに併設するケーキ屋まで、ケーキを買いに出かける。
庶民向けの店で売られているケーキは、パサパサしていて、クリームも固まっていて、ケーキと思って食べるとマズイ(そういうモノと思って食べればいのだが)。だから、こういう日には利用はさける。
ウキウキしながら、ケーキ屋に入る。しかし、ケーキを買い求めている最中に、ウキウキ度はたいてい半減してしまう。
店員がケーキをショーケースから取り出すとき。
クリームがつぶれないように、とか、指で直接触れないように、とか、気を使ってくれているのはわかるのだが、最終的にはどの店員も、かなりの割合で、包丁の先をグサッとケーキの横(スポンジ部分)に突き刺してケーキを取り出すのだ。
このシーンはいつも、私をかなりがっかりさせる。
事前に、「包丁、ケーキに突き刺さないでね」と頼むのだが、店員は、たいていケロッとしながらこういう。「そしたら、どうやって、箱に入れればいいっていうの?」
結局いつも、スポンジに包丁が突き刺されることになる。
そして、その後、ケーキを箱の中に収める時。
この追い討ちが、私をさらにがっかりさせる。
箱の側面にケーキをひきつけ、包丁を引っ張りながら、ケーキをはずすのだ。クリームが箱の側面についても、店員はあまり気にしない。
代金を払う頃には、『がっかりしないためには、ウキウキせずにいつも冷静にいること』という信念?を忘れていた自分を戒める(大げさだけど)ことも多い。
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