NHKワールドで、『醤(ひしお)』についての番組を流していた。
昔の人たちの食事に欠かせなかった、醤(ひしお)。実際に口にしたことはないが、食感はみそ、味は醤油のような感じであるらしい。
『醤(ひしお)』と聞いて連想すること。それは、私のネパールでの食生活。
母親の職種柄、幼少の頃から栄養のバランスについては気づかぬうちにすりこまれていたが、バランスさえよければ、オシャレである必要はないし、あとは特に関係なし、というような偏った考え方が、私にはある。
以前、奈良時代、平安時代の食事の様子を、写真付で掲載している本を見て、思わず笑ってしまった。私の普段の食事、奈良時代、平安時代のメニューと、なんとなく似ているのだ。
載っていたのは平安時代の紫式部の食事(推定)と奈良時代の庶民の食事、役人の食事の三種。
● 紫式部の食事
おかずの膳に、①むしあわび ②はまち切り身 ③香物(ナス、瓜)、④ゆでわかめ、⑤かぶの羹物(あつもの)
ご飯の膳に、⑥酢 ⑦清酒 ⑧白米の強飯(こわいい) ⑨塩、⑩醤(ひしお)または味噌
以上、ちょと豪華。
● 奈良時代の役人の食事
①白米の強飯(こわいい) ②漬物(なす、瓜) ③わかめ汁、④大根菜 ⑤なます ⑥みそ ⑦酒 ⑧すもも、枝豆、栗
● 奈良時代の庶民の食事
①玄米の強飯(こわいい) ②塩(あら塩) ③漬物(わらび、瓜)、④青菜汁
・・・紫式部と奈良時代の役人の、中間ぐらいのメニューが、私の普段の食事。
かなり質素。でも、昔の人も、この程度の食事で元気に生きていたことを考えると、贅沢しなくても、バランスよい食生活をしていれば、人間、健康に生きていけるんだな、と妙に納得し、嬉しくなったのであった。(まあ、昔の人は、短命だったけどね)
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