2月1日、今後3年間、国王が政権を握るという会見がテレビであり、その会見終了後から、ネパール国内の通信システム(電話、携帯電話、ネット等)が、すべて使えない状態となりました。国内外との連絡を遮断するためです。
遮断後100時間すれば、元に戻るという情報がありましたが、100時間経っても復活する気配なし。
ネパール人の中には、ネットをするためにインドへ行った人たちもいるほど。(日本人がインドへ行くためには、まずビザを取得しなければいけませんが、ネパール人はビザ無でインドへいけるため、メールチェックをするために、すぐインドへ行くことが出来ました)
国外と通信できず、みんなイライラしているのかと思えば、実はそうでもありません。現地の人は、割とのんびり構えていました。
それもそのはず、国内で日常的に電話やネットを使っているのは、都市部に住む人たちだけ。その中でも、各家庭に電話が引かれているのは、ごく一部の人たちだけです。
山奥の村ともなれば、村に1つ電話があるかないかという状態。普段から電話のない暮らしをしていれば、通信手段が遮断させられたところで、それほど不便さは感じません。
都市部では、電話がなければ仕事にならないオフィスもたくさんあるのですが、それをいいことに、電話がない=仕事にならない=休業!という公式を成り立たせ、休んでいたオフィスも。
一日のうち、不規則に国内通話のみできるようになる時間帯がありましたが、その間に重要連絡をしまくり、ふと一息つく頃には、また発信音がなくなり、通信が遮断されている状態。
今まで、ネパールにて、数日続く外出禁止令や、連日のストライキを体験したことはありましたが、通信手段がなくなるということは外出禁止令よりもツラく、不便なことだと実感した一週間でした。
今後に備えて、伝書鳩でも仕込もうか、と、ヒマラヤン・アクティビティーズのスタッフたちと冗談を言ったりもしていたのでした。
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