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2015年7月5日日曜日

夜のタメル


久々に20時過ぎのタメル地区を通った。

いつもなら、このぐらいの時間にはまだ土産物屋やトレッキング用品店も大半が営業しており、夕飯を終えた/またはこれから夕飯に向かう旅行者たちの楽しそうな姿が見られる時間。


   
しかし本日見たのは、レストランを除き閉店している店の多い、ひっそりしている夜の風景。
 
カトマンズゲストハウス周辺一帯では、賑わいも見られたが、それ以外の場所では、人通りは多少あるものの、通りには店から漏れる明かりも少なく、薄暗くさみしい感じ。
 
 
現在雨期中で、もともと旅行者が少ない時期ではあるが、それにしても。

秋からの旅行シーズンになったら、またいつもの賑わいが戻ってくるだろうか。
 
 
・・・ 
夜のタメルといえば、大地震翌日4月26日19時半頃からオフィスに用事があり、1時間ほどを過ごしていた。
 
ほんの2日前までは夜はこれから、という雰囲気でにぎわっていた時間帯のタメル地区だが、この日は見渡す限りほとんどの店がシャッターを下ろし、通行人も見かけなかった。
 
バンダ(ストライキ)が実施されている日でも、ここまで見事にシャッターが下りている光景は見られない。商店などは閉まっていても、ホテルやレストランは半分シャッターを開け営業を続けている。

それなのにこの日はホテルもすべてシャッターを下ろしていた。
 
2006年4月に続いた外出禁止令発令中も、ここまでではなかったとスタッフは言う。(当時、外出禁止令中ながら手配が入っており、スタッフは自宅に帰ると移動ができなくなるため、タメルのオフィスに寝泊まりしていた日があった)
 
しかし今回はバンダや外出禁止令とは状況が全く異なった。従業員が余震を怖がり屋内にいたがらず、一時的に営業を続けられなくなったホテルやレストランも多く、完全にシャッターを下ろしていた店が多かったのだ。
 
しかもタメル地区では、地震発生から3日間ほどずっと停電が続いていたようで、あたりは真っ暗。最近では発電機を備えている店が多く、夜の停電中でも気づかないほどのタメル地区なのだが、この日は閉めている店がほとんどのため漏れてくる明かりが全くなく、本当に真っ暗だった。
 
普段ならたくさん止まっている流しのタクシーもリクシャーも見られない。20時頃から雨も降りはじめ、真っ暗で静まり返った街に稲妻も光り出した。

平常ではない異様な雰囲気をひしひしと肌で感じながら、この先一体どうなってしまうのだろうと増していった不安な気持ちを、久々に夜のタメルを通っていたら思い出した。 

 

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