先日までの繁忙期。ガイドたちが「またプーンヒル?今度はナムチェに行きたい」とか、「いつもカラパタールで疲れた。今度はプーンヒル辺りでのんびりしたい」とか(この逆とか)、好き勝手(?)なことを言っていた時も、毎日オフィスから外に出ることなく、淡々とガイドの調整や管理をしていた事務スタッフ。
一時的に予約が減る今の時期に、冬休みを兼ねた国内旅行をボーナスとすることに。
ポカラへ行ったこともなければ、飛行機に乗ったこともないという女性スタッフ(独身)。彼女には、視察と経験のため、片道飛行機利用、ポカラの得意先ホテル2泊し、主要観光地を周ってくるよう指令を出した。
しかし、女性の一人旅はまだ一般的ではないネパール。誰と行くかが問題となった。女性の友達同士だと親が許さないだろうし、弟と行くのも楽しくない。父親との二人旅もちょっと、、、という彼女に、別のスタッフが提案、「田舎の母さん連れて行けばいいじゃない?」
聞くと、田舎に1人で住む(家族はみな通学通勤のためカトマンズ在住)母親もポカラには行ったことがないという。もちろん飛行機も未体験。
それなら、親孝行も兼ねて、母娘ポカラ珍道中を繰り広げてこい!ということで、母娘分会社もちで計画を立てることに。
期限は1月末まで。2月に入ると春節休暇の影響で、東南アジア各地に住んでいる邦人の方からの予約が入る。その後春休み、GWと続く。1月半ばの今の時期を逃すと、次に休みが取れるのはGW明けとなるのが例年のパターン。
母親に連絡を取って、今すぐにでも行って来い、といっているのに、なかなか出かけようとしない。そんなこんなで1週間以上経ってしまった。
渋る理由を聞くと、実は、、、と彼女。
実は、田舎で家畜として飼っているヤギが、もうすぐ出産予定なのだそうだ。母親は、今か今かと待っているそうなのだが、まだ生まれる気配がない。だからといって、この隙に旅行で家を空けるわけにもいかない。
ヤギの出産が無事に済まないことには、安心して旅行も出来ない、とのことなのだ。
なんとも心温まる素朴な理由で、他のスタッフともども笑ってしまった。
まあ、そういうことなら仕方がない。ヤギが無事出産を終え、都合がついたら、本格的に計画することにしよう。
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