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2008年8月8日金曜日

意外なところでであった嬉しい『ナマステ』

久々の長期休暇で、しばらくカトマンズを離れている。

日本の夏は、実に8年ぶり。高温多湿の気候に、閉口気味。この暑さに比べると、今の時期のカトマンズは、なんて過ごしやすいんだろうと、実感する日々。

さて、話し変わって、ネパールを離れていると、意識していない限りネパールのニュースに触れる機会などない。ネパールとかかわりのない知人との会話の中では、ネパールのことなどほとんど出てこない。

しかし、意外なところでネパールの話題をすることが何度かあり、うれしくなったことがあった。

それは、いずれも病院での出来事だった。

日本に滞在している間、何回か病院(主に皮膚科)行く機会があった。

私がネパールから一時帰国していることを知ると、「懐かしいなあ、30年近く前、教授に連れられて何度か通ったことがあるよ。当時はよかったなあ」と言ってくれた医師がいたり(今もいいですよ、と、返答しておいた)、ネパールでの虫刺されの症状を相談すると、それに関係するネパールでの症例研究などを教えてくれた医師もいた。

「王様は今どうしているの?」と興味深く聞いてきた医師もいたし、以前からの政情をけっこうよく知っていて、今の情勢を気にかけてくれた医師もいた。

中でも、一番笑ったのは、ある看護師さんの一言。

知り合いがネパールで仕事をしていたことがあるとのことで、ネパールに行ったことはないが、彼女自身もネパールに興味を持っているという看護師さん。治療とは関係のないネパールのことを、いろいろ話しかけてくれた。

そして、治療を終えてわたしが去ろうとすると、彼女は手のひらを胸元であわせ(つまり合掌をして)、陽気に「ナマステ」と私を見送ってくれたのだ。

意外なところでであった『ナマステ』に、病院を出た後もしばらく顔がほころんでしまった。

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