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2008年3月10日月曜日

200ルピー分の罰

深刻な石油製品不足のカトマンズだったが、少しずつ給油できるようになって、10日程経つ。

しかし、未だに、『いつでも』『充分に』ガソリンを確保できる状況ではない。どのガソリンスタンドも、閉まっているか、もしくは、営業しているとすれば長蛇の列ができている、という相変わらずの状況が続いている。

私たちの場合、手のあいているスタッフを給油の列に(バイクで)並ばせてはガソリンを確保し、保管用のタンクに少しずつ備蓄する、ということを繰り返している。

そんな折、「横入りをしたのに気付かれず、30分ほど待機しただけで、満タン(10リットル分)のガソリンを給油することができた!」と、得意げに戻ってきたスタッフがいた。

ガソリン確保が半日~1日がかりの仕事となりかねない昨今、短い待機時間で、しかも満タンに出来たことはラッキーかもしれない。

彼の手柄(?)のおかげで、私たちにも分け前が回ってくるわけなので、どんな方法で入手できたにせよ、嬉しいことには変わりない。

しかし、最近のガソリン確保が難しい状況で、『横入り』で手に入れたガソリンを我が物顔で使っていると、罰が当たりそうな気がして怖い。

絶対に何か悪い見返りが来るから、『横入り』で手に入れたガソリンを使っている間は気をつけたほうがいいよ、と半分冗談、半分本気で話していたのが、本日の午前中のこと。

午後、「・・・やっぱり横入りの罰が当たってしまった」との知らせが入ってきた。聞くと、外出中、2回の軽い追突事故に巻き込まれたという。

1回目は、乗り合いテンプーに後ろから軽く追突され、バイク後方部ライトを壊されたとのこと。交通警察がやってきて、加害者であるテンプーのドライバーに、300ルピー(約540円)の弁償を命じてくれ、修理代は確保できたという。

なんだ、それなら、罰が当たったとは言わないじゃない、というと、続きがまだあるのだという。

そのすぐ後に、今度は別の場所で、自分が同じような軽い追突事故の加害者となってしまい、前を走っていたバイクのライトを壊してしまったのだそうだ。交通警察が間に入り、加害者であるスタッフに、被害者に対して500ルピー(約900円)の修理代を弁償するよう命じたため、支払ってきたという。

差し引き200ルピー(約360円)分の罰。なんだか、よくある教訓めいた童話のようだ。

やっぱり神は見ていたんだねと、信仰深いスタッフは苦笑していたが、ガソリン確保のための横入りの罰として、妥当なのかどうなのか。今の状況(横入りでガソリンを入手することがばれると、袋叩きにでも遭いそうな状況)を考えると、その程度の罰で済んで、感謝すべきかもしれない。

『横入り』で入手したガソリンには、私は手をつけないことに決めた。

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