ここ連日、朝霧発生は続いている。一昨日、夜空がきれいに見えているから翌日の早朝便は順調に飛ぶか?などと書いたのだが、まったくアテにならなかった。
今の時期よくあるのだが、朝霧のために午前中運航できないと、1日に決まっている便数を消化できないまま日没近くなってしまい、午後発便が欠航となるような事態になることがよくある。
昨日も、午前中の濃霧の影響で午後のフライトが消化できず、欠航になっている便があった。
この影響を、私たち(のゲスト)もポカラ路線でもろに受けた。
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正午過ぎぐらいまでにカトマンズに到着できる便にてネパール入国する場合、同日中にポカラ行き国内線に乗り継ぐことができる。
12月20日過ぎからほぼ毎日、このようなパターンでポカラへ行くゲストを扱ってきた。大幅遅延はあったにしろ、同日移動はできていたのだが、ついに昨日、午後発の予約便が欠航となる事態に巻き込まれてしまった。他のフライトを当たったが、同日中にポカラに到着する他のフライトも満席か欠航。
急遽車をチャーターすることになった。夕方4時頃カトマンズを出発しポカラへ向かうという、強行手段。ポカラに到着したのは夜11時近く。
ネパール入りした直後の、数時間の陸路移動。快適な(?)空の旅を予定していたのに、突然予定外の陸路移動を余儀なくされるという、これほど納得できないことはない。
日中の移動であれば、遠くに見える白いヒマラヤと田園風景に心癒され、不安と怒りを鎮める効果も多少期待できるが、日没後の移動では景色はまったく見えず、不安を掻き立てるばかり。
不幸中の幸いだったのは、道中、道路封鎖に巻き込まれなかったこと。
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話し変わって、本日。
本日も、ネパール入国してすぐ、カトマンズを出発し、カトマンズから100kmほど離れた『マナカマナ』という場所まで車で陸路移動する予定があった。
『マナカマナ』はカトマンズ~ポカラを結ぶルートの途中にある。
昨日とほぼ同じ時刻、同じルートを通って、カトマンズを夕方4時ごろ出発したところ、その約2時間後、カトマンズから約40kmほど行った場所『ガジュリ』にて道路封鎖に巻き込まれた、という連絡がガイドから入った。これ以上進めそうにないため、仕方なく『ガジュリ』にて宿を探しているという。
『ガジュリ』はツーリストが訪れるような場所ではないため、外国人が快適に過ごせるような宿は、まず見つからない。タメルの安宿よりも劣悪な、長距離ドライバーが利用するような汚い宿に泊まることになるのだろうか、と考えていると、再びガイドから連絡があった。
こういう状況のためか、付近の宿はどこもいっぱいで、一行は車で夜を明かすこことにしたという。22時現在、封鎖は解除されたが、移動は翌朝早くすることにしたそうだ。初日からこのような状態に巻き込まれ、ゲストの方に対して、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
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もし、今日の道路封鎖が昨日実施されていたら、と思うとぞっとした。ポカラ行きフライトの欠航に巻き込まれ、陸路移動に変更したはいいが、今度は道路封鎖に遭い、結果、ツーリスト用の宿などないような辺鄙な場所にて1泊する/または、宿も取れずに狭い車内泊、という羽目になっていたら、最悪だった。あぶないところだった。昨日が今日ではなくて本当によかった。
・・・と、こんなことを書いても、いったい何を言っているかまったくわからない読者の方も多いと思うが、まとめると、
ネパールの国内移動は、空路/陸路のどちらを利用する場合でも、その日のうちに、目的地につけるだけで、とてもラッキーなのだ
ということだ。
特にこの時期、空路利用の場合は数時間の遅延や欠航に遭遇する可能性大。陸路はといえば、先日も書いたが、最近、道路封鎖に巻き込まれないほうが運がよい、といえるぐらいの遭遇率。
予定通りの時間に、予定通りの方法で移動できなくても、目的地にその日のうちに到着できるだけで、ネパールの旅は『ついている』のだ。
随分次元の低い話で申し訳ないが、長距離移動(空路/陸路移動どちらでも)を予定している旅行者の方にはよくご理解いただきたい。
(地図は、ガイドブック『地球の歩き方』巻頭頁のものを撮影借用)
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