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2005年4月22日金曜日

ネパール人(バフン)の結婚観

ネパールでは、恋愛結婚は少ない。

民族によっては、駆け落ち婚、略奪婚、なんでもOK、のような場合もあるが、一般的に親が決める取り決め婚が普通だ。

ヒマラヤンアクティビティーズの男性ガイド(23歳)の1人が、近々結婚するらしい。

28歳のお兄さんとともに、カトマンズで働いている彼だが、最近頻繁に村(カトマンズからバスで4時間、その後歩いて2時間ほどの場所にある)に帰っていた。

村の両親が、結婚適齢期の息子のために、花嫁探しをしているため、彼も経過を見に帰省したようだ。

本日、久しぶりにオフィスに現れた彼に、他のガイドたちが、「おまえ、近々結婚するんだって?」と、興味深げに訊ねると、当の本人はまるで他人事の結婚のようにこう答えた。

「たぶんね。今月か来月には、花嫁探しが終るみたいだから、そしたら結婚することになるんじゃないの?」

彼は、昔ながらの習慣を重んじる、村出身のバフン(ブラーマン。ヒンドゥ教最上位カーストに当たるため、色々な決まりも多い)。結婚については、彼自身の意志はほとんど尊重されない。

『親が決めた相手と、親が決めた日取りに、伝統的な儀式を執り行いながら、いつの間にか結婚させられる感じ』『自分の奥さんとは、ほとんど初対面で結婚した』というのが、結婚経験者の談。

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ある40歳代独身日本人女性が、この話を聞いて、『いいなあ、適齢期になったら勝手に親が結婚相手捜してくれるんだもんなあ。ラクでいいなあ』とうらやましそうに言っていたことがあったが、婚期を逃した者にしてみれば、確かにそうかもしれない!?

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