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2005年4月21日木曜日

深刻なカトマンズの水不足



毎年、乾期が終わりになるこの時期になると、カトマンズ市内の水が不足し始める。

蛇口をひねれば水がいくらでも出てくる日本の生活からは考えられないことだが、都市部では、水は配給制。

1日1回~2日に1回、朝や夕方の決められた時間帯に、水が配給されるので、家にあるタンクに水を引く作業をしなくてはいけない。

水を引き忘れると、家で使える水がなくなってしまうから、水を引く仕事は重要だ。

大体どの家も、地下にあらかじめ作ってある、容量数千リットルのタンクに水を貯める。その後、屋上にあるタンクに、機械を使って水を上げる。

家の中で使う水は、屋上のタンクから流れる水なので、屋上にあるタンクの水がカラになると、蛇口をひねっても水は出てこない。(ときたま、シャワーを浴びている時に水が1滴も出てこなくなることがあるが、こういうときはかなり気が滅入る)

乾期になると、水の配給が減らされ、3日に一度、弱い水圧で、1時間にも満たない短時間だけになることがある。この間、停電になったりすると、水を引く機械が動かなくなり、まったく水を引けないことになる。

以前、住人が多いアパートに住んでいた時のこと。水の消費量が早く、地下にあるタンクにも、屋上にあるタンクにも、水が1滴もなくなってしまったことがあった。トイレも流せず、調理もできず、始めの2日位は、何とか耐えたが、不衛生だし、精神状態にもよくないので、住人でお金を出し合い、水を買った。

6000~10000リットルの水が、大きなタンカーで運ばれ、消防車の放水ホースのような太いホースで、家にあるタンクにすごい勢いでためられていく。

停電が多いネパールでは、一晩中電気が来ないことなども時々あるが、電気がなくても人は生活できる。でも、水がないと、人は生きていけない。

写真は、水の配給時間に合わせて、水がめを持って、配給場所に並ぶ人たち。

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日本人は、飲料水、お風呂、トイレの水などをすべて含めて、1日に300リットルほどの水を使うと聞いたことがある。

ネパール人の水の使用量は、日本人の使用量の2分の1~3分の1程度だろう。少ない水を上手に使って生活している。

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