2013年6月5日水曜日
天候次第では飛べないレスキューヘリのこと
カトマンズ~ルクラ間定期便、ルクラの天候不良のため、本日でまた連続3日間飛んでいない。
今回に限ったことではなく、連日全便欠航はよくあること。
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定期便が飛べない気象状況のときは、ヘリコプターも飛べないことが多い。
これは、レスキューヘリにも言えること。
私たちも、エベレスト方面にヘリを飛ばしたものの、悪天候によりその先のさらに高地までは飛べず、ルクラで一時待機しつつ天気の回復を待っているうちに日没となってしまい、同日中に目的地までヘリを送れず、気をもんだことが何度かある。
幸い、いずれのときも翌朝は天気が回復し、夜が明けるとともにすぐに運航再開でき、事なきを得たが。
しかし毎年何人かは、悪天候のためレスキューが間に合わず、高地で命を落としていると聞く。
今日もまさに、そんな話を知り合いのパイロットから聞いたところだ。
ルクラの悪天候で定期便が飛んでいなかった2日前、レスキューのため、天候一時回復時にペリチェまでヘリで向かったはいいが、その後、また視界不良になり、カトマンズに戻ることができず現地で停滞。
本日やっとカトマンズへ戻ってこられたのだが、遺体を運ぶことになってしまったと。(日本以外の外国籍の方)
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保険にも入っているし、高山病になったらすぐヘリ手配すればよい、と思っているトレッカーの方もいらっしゃるが、たとえレスキューヘリであっても、悪天候時にはいくらお金を支払っても、飛べないこともあるということを、ご理解いただきたい。
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ところで冒頭の写真は、先日、ネパール平野部~カトマンズをチャーターしたときのもの。通常の定期便で約1時間15分かかるルートだが、ヘリでかかった飛行時間はその倍。
パイロット以外に乗客4人。重心が前にかかるため、前につんのめるような体勢で飛行しつづけ、とても怖いフライトだったそうだ。
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