偶然の出来事1 のつづき。
昨年のことだが、やはり、びっくりするような偶然の出会いがあった。
このときのゲストも、定年退職後の男性。世界各地を個人で周って、リタイア後の生活を楽しまれている方。
ネパールには若い頃から訪れていて(新婚旅行もネパールだったとお聞きした記憶が)、少し前から、私の会社のホームページやブログもご覧くださっているとのこと。
2010年秋、2ヶ月程のネパール個人旅行の一部手配をご依頼下さり、ご来社いただくことになった。最近、ゲストの方に直接私が対応させていただくケースは少ないのだが、この方は、私の都合に合わせてお越しくださり、直接お目にかかることができた。
旅行や趣味のことなどを楽しくお聞きしていたのだが、ところどころ出てくる話題が、実家の父の定年前の勤務先と共通する部分があることに気になり始めた。
普段、プライベートな質問はしないようにしているのだが、この時はいてもたってもいられなくなり、不躾にも、ゲストに定年前の勤務先名をたずねてしまった。すると、返ってきた社名は案の定、私の父が長年勤め、定年退職した会社と同じだったのだ。
ゲストにもそのことは告げたのだが、すぐに他の話題へ移り、その後、オフィスをあとにされた。
同じ会社の社員だったとは言っても、2万人以上の従業員がいるところ。
また、私の名字は非常に珍しく、こちらのサイトによると、日本に9世帯(正確性は不明だが)しかないようなのだが、ゲストがネパール入りされる前、なんども手配内容に関するメールでのやり取りをさせていただいたにもかかわらず、私の名字を見ても父と結びつかなかった、ということは、おそらく現役時代も接点はなかったのだろう、などとと思っていた。
しかし、翌日、ゲストからお電話が。
「昨日の件ですが、もしかして、お父さんの下のお名前は▽▽さんではありませんか?」
聞くと、一時期同じ部署にいたこともあるという。父のこともよく覚えて下さっていた。名字の件は、そういえば珍しい名字ではあるが、とくに意識もせず、そこから父と結び付けるまでには至らなかった、とのこと。
それはそうだろう、たまたま見つけた現地の会社。そこを経営しているのが元同僚の娘だなんて、そこまで突飛な想像は普通しないだろう。
なにはともあれ、すぐに父にメールをしたところ、父もこの方のことはよく覚えていて、ネパールでの偶然の出会いにとても驚き、喜んでいた。
一ゲストだった方が、突然、古くからの知り合いのような近しい存在となり、嬉しいやら、気恥ずかしいやら。
こんなこともあるのだなあ、と、驚き感激した出来事だった。
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偶然の出会いに関する話題。あと1ケース、次回につづきます。
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