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2008年12月20日土曜日

停電とネパール人

前回の記事にも書いたが、週6日、毎日10時間の停電が実施されている(残り1日は3時間停電)。

停電スケジュールをあらためて確認すると、週1日を除く毎日、午前~午後にかけて6時間連続で電気がない状態であることに気づく。

夜も、週5日は毎日、夕方から20-21時頃まで電気がない。残りの週2日は20-21時以降電気がない。

ひどいのは10:30~16:30まで電気が消える日。オフィスタイムのほとんどが電気がない状態ということになる。

抗議行動好きなネパール人。何のために抗議しているのかわからないような抗議行動が、日常的にあちこちで行われているが、計画停電に対する抗議行動が実施されないのが不思議でならない。

銀行や病院、産業界などが受ける停電の影響は深刻だが、庶民生活には、さほど影響は出ていないのかもしれない。

というのも、カトマンズに暮らす人たちでも、照明以外の電化製品はテレビしか持っていない、という家庭もまだまだ多い。このため、停電時間が長くなっても、テレビが見られない、夜暗くて不便、程度の不満以外に、特に問題はないのかも?

さらに、電気のない村から出てきてカトマンズで生活している者にとってみれば、毎日10時間電気が消えても、残りの14時間電気があるだけで十分満足だったりして。

ところで、最近日没後外出していないので未確認なのだが、昨年の同時期、深刻な(とはいっても今と比べれば半分程度の時間しか停電になっていなかったが)計画停電が実施されている間でも、夜間、無意味な広告照明があちこちで煌々と輝いていて呆れた記憶がある。

夜の早いネパール人。タメルなどの繁華街を除けば、20時を過ぎると、街を歩く人の姿はほとんど見かけなくなる。

それにもかかわらず、夜間、街頭の看板が派手にライトアップされていた。いったい誰に見せたいの?通りには野良犬しかいないけど?という感じだった。

夜間の無意味なライトアップをやめたところで、どの程度の節電効果があるかはわからない。しかし、『無駄な照明を自粛する』動きが出てきてもおかしくない状況なのに、その当時はないようだった。

さすがに、そろそろ無駄な照明の規制や自粛の動きが出てきてもおかしくないと思うのだが、どうだろう。

日本と比べること自体ナンセンスだが、日本だったら、どの企業も率先して『自粛』をはじめ、イメージアップを図るところだ。

しかしここは極度な見栄っ張りの多いネパール。自粛どころか、「こんなに電力不足の時でも、ウチは煌々と電気を使えるんだぞ!」という、変な力を誇示する逆の動きが出ないことを願いたい。

2 件のコメント:

  1. ここ4,5年 どうにか1日6,7時間を保っていた計画停電
    も、ここに来て一挙におかしなことになりましたね。
    来年の2月にネパール行きを予定しています。
    慣れれば、それなりに生活できるのでしょうが、
    腰をあげるのに 力が必要です。

    別にネパールが工業化する必要はないと思いますが、
    それ以前の衣食住が保障されないで、
    国家運営もないでしょう。

    マオイスト主導の政府の行政能力の無さが
    露呈されてきました。

    インドとの関係改善を図らない限り、電力事情の好転は
    なさそうですね。

    トレッキングが目的の旅行者は別に影響は無いでしょうが、やはり、カトマンズ・ポカラ中心の旅行者は
    二の足を踏むでしょうね。

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  2. hikarunoさん。コメントありがとうございます。遅いレスですみません。

    あれよあれよといううちに、今では週82時間の停電に延長となりました。

    他国では経験できない不便な体験を、わざわざお金を払ってすることに意義を感じられる人でないと、ネパール旅行はきついかもしれません。

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