限られた日程でトレッキングに出かけたい、しかも、標高のなるべく高い場所まで行きたい、というご相談を受けることが時々あり、過去の登山経験などをお聞きし慎重に対応している。
このGW中も、カトマンズを出発してから帰着するまでの日数6泊7日で、カラパタール到達を目指したい、という方の手配を行った。
歩かれたのは30代男性(日本人)。
初めは無難にタンボチェあたりまでを予定していたが、いけるところまで行ってみたい、というご希望で、協力させていただくことに。
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別の方になるが、過去にもGW中に超特急トレッキングを何度か手配したことがある。
2011年5月10日投稿分
短日程でのゴーキョピークトレッキング
条件が似ているため、このときの様子も参考にしていただいた。
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今回のケースは次の通り。
◎実施日数◎
6泊7日を予定していたが、1日目のカトマンズ発ルクラ行国内線が欠航になったことにより、実際は5泊6日行程となった。
◎最終到達地◎
カラパタール(5545m)をめざしていたが、初日のルクラ行欠航により1日ロスしたことに加え、通常2~3日で歩く行程を1日で歩き進めたことによる疲労などが見られ、途中で下山することに。
ロブチェの先でゴーキョピークの手前にある、イタリアの研究施設・ピラミッドのあるあたりまで(標高約5000m)が最終到達地となった。
◎行程(カトマンズ発~着5泊6日)◎
◇0日目:午前8:30カトマンズ発ルクラ行便に乗り、定刻通りの運航であれば同日中にナムチェバザール(3440m)まで登ってしまう予定だったが、あいにくの悪天候によりフライト欠航。
明日の振替便も8:30発が取れたため、飛ぶことに賭け、また出直すことに。
(カトマンズ泊)
◇1日目:カトマンズ→ルクラ(2800m)→ナムチェ(3440m)
(この日フライトが飛んだので、この日を1日目として再出発)
午前8:30カトマンズ発。この日はほぼ定刻通り飛ぶことができ、9時半頃にはルクラ着。
予定通り飛べ、カトマンズ待機スタッフたちも、みなでホッとする。
9時半頃から歩き始め、15時頃には、「ナムチェに到着した」というガイドからの電話。あまりの早い到着に、驚く。
(私事で恐縮だが、以前1日でルクラ→ナムチェまで歩いたことがあり、途中何度かの休憩込で9時間かかった)
◇2日目:ナムチェ→ペリチェ(4252m)
◇3日目:ペリチェ(4252m)→ロブチェ(4930m)→イタリアンキャンプ(5000m)→ペリチェ(4252m)
◇4日目:ペリチェ(4252m)→シャンボチェ(3750m)→クムジュン(3900m)→ナムチェ(3440m)
◇5日目:ナムチェバザール(3440m)→ルクラ(2840m)
◇6日目:早朝のフライトにてルクラ発カトマンズへ。午前8時過ぎにはカトマンズ到着。
ネパール出国は、翌々日予定だったのだが、ルクラ路線の欠航によりネパール出発までにカトマンズに帰着できないケースも多いため、安全を見て中1日予備日を設けておいた。
しかし、初日のルクラ便が欠航になったことにより、当初の予定通り6泊7日日程でトレッキングを実施すべく、予備日を削ってトレッキングにあてる案もでていたのだが、結果的に変更しなくて正解だった。
この方がルクラ→カトマンズ間をとんだ日は、比較的順調にルクラ路線もたくさん飛んでいたのだが、その前日も翌日も、天候不良により数便しか飛べずに、待機客が続出していたのだ。
予備日を削ってトレッキングにあてていたとしたら、ネパール出国便に間に合うようにカトマンズには戻ってくることはできていなかった。
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通常であれば、トレッキング自体で12泊13日は必要になるコースを、約半分の日程で歩いた今回のケース。
高度順応をせずに進めるトレッキングは命にかかわることもあるため、私たちも興味本位で手配しているわけではないし、日程を削ったトレッキングを推奨しているわけでもないことを、もう一度書き加えておく。
一般の方は、是非、ゆっくり楽しんでください。
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