ネパールの嫌な面しか目につかず一週間が過ぎた。街に出ると騒々しいクラクションやら、マナーの悪い現地人ばかりがいつも以上に気になるので、何も見ないように、心を動かさないようにコントロールしながらそろりそろりと行動する。
そんな折、オーストラリア人の知人にディナーに誘われた。外出は苦手だが、彼らと、気の会うネパール人とだけの席なので、気分転換に行って来た。
場所は、ハイアット・リージェンシー。カトマンズの5つ星ホテル。チベット仏教寺院(目玉寺)で知られるボダナート近くにある。
内装や生演奏のアレンジはネパール流だが、ネパール以外の別世界にいるような気分にさせてくれる。食事も満喫した。
帰り、ホテル~市道まで続くアプローチを歩く。カトマンズ市内では見ることのない、きれいに舗装された道や、植え込み、定間隔に立てられ、きっちり灯っている街灯までもがすばらしい。特に、夜だったから、汚いものが目に付かず、なおさら気分が良かった。先進国の、夜の公園を歩いているような錯覚さえ感じた。
と、ここまでは非常にいい流れで、これで気分転換完璧かも、と思っていたのだが、甘かった。ここはやっぱりネパールだった。
視界の隅、敷地内の植え込み付近で、こちらに背を向けて立っている男性1人。手の位置、動作から、ああもしや、と思っていたら、やっぱりそうだった。立ちションしていたのだ。
従業員なのか、ホテルに用事があった現地人客なのかは不明だが、用を足した後、近くで待っていた仲間とともにバイクで去っていった。
どうして、ホテル内で用を済ませて出て来られなかったのだろう。あえて屋外放尿を選んだのだったら、もう少し行けばたどり着く市道の、放置ゴミの横にでもしてくれ、という感じだ。何も、5つ星ホテルの敷地内ですることないじゃないか。ここがどこか知らずまぎれこんできた野良犬じゃあるまいし。
せっかくのいい気分が台無し。がっかりしながら帰途に着いた。
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