カトマンズに戻ってきた。
ビクラム暦新年の今日。
スカッと晴れない朝だったが、すがすがしく目が覚めた。
こちらの家には雨戸がない。朝になると寝室には、カーテン越しに太陽の光が入り込んでくる。
まだ夜も明けきらないうちから、ニワトリが鳴き、小鳥がうるさいぐらいにさえずり始める。
外からは、お祈りの鐘を鳴らす音が聞こえ、もう少し日が昇ると、箒で地面を掃くリズミカルな音が、あちこちから聞こえてくる。そのうち、子供たちの元気な声がし始める。基本的に、こちらの人は朝が信じられないほどに強く、早い。
遅くまで寝ているわけでもないのだが、これだけ朝の音が自然に耳に入ってくると、これ以上はもう寝ていられない。目覚ましは一応掛けているが、それ以上に効果のある、自然の目覚まし音に、起こされる。
しかし、実家の朝には、音がなかった。朝になっても、小鳥も鳴かないし、子供の声も聞こえない。
いつもなら、朝8時過ぎると学校に向かう小中学生の声が一時的に聞こえていたのだが、春休み期間だったこともあり、一切聞かなかった。
これで雨戸を完全に閉め切って寝てしまうと、部屋に光も差し込まないので、朝夕が区別できなくなる。(だからいつも、30cmぐらい雨戸をあけたまま、朝になったら光が差し込むようにしていたことを思い出す)
余談になるが、日本の実家では以前泥棒に入られて以来セコムをつけているから、機会に任せて安心して眠ることができる。
カトマンズの家では、寝室に貴重品を入れ中から鍵を掛けて寝る生活をしているので、寝る前に一作業あるし、寝付いてからも、物音で突然目覚めてしまうことが時々ある。潜在的に不安を感じているのかもしれない。
そんなこともあって、帰国中は毎晩コンコンとぐっすり眠ってしまい、気づくとかなりの朝寝坊をしてしまっていた。
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