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2016年3月14日月曜日

サパナの誕生日

昨年4月のネパール大地震で崩壊した家の下敷きになり脊髄損傷、下半身不随となったガイドの義妹サパナ。

被災後4日ほどたってやっとカトマンズの病院に搬送され、その後4か月ほどは入院生活を送っていた。退院後も、車いすを動かせるような環境ではない村で生活することは不可能で、今はガイドが住むカトマンズのアパートに身を寄せている。

昨日は彼女の21歳の誕生日で、食事に招待され行ってきた。3か月ぶりの訪問。

前回の記事:ネパール製の車椅子


外出したがらず、もう半年ほどアパートの室内から外に出ることのない生活を送っているという。一度騙されたと思って外出してみよう、と何度か誘っているものの、恥ずかしそうに笑うだけだったのだが、今回は「一度村に帰りたい」と強い意思ではっきり答えてくれた。

外に出るのは恥ずかしい、どこに行くにも人の手を借りなくてはいけない、という思いが彼女をずっと家の中に閉じこもらせていた。でも、地震後一度も帰ることができていない村に帰ってみたい。村の知人にあうのは少し怖くて恥ずかしいし、もうそこで、震災前みたいな生活を送ることはできないとわかっていても。

ジープでなら村の入り口まで何とか行きつけるそうで、近いうちに実現させようね、と約束して帰ってきた。

4 件のコメント:

  1. 21歳のお誕生日に一度村に帰ってみたいって決意されたんですね。是非、実現させてあげてください。
    サバナさんだけではなくて、きっと星の数ほど地震で心身ともに傷を負った人たちがいることでしょう。福利厚生がほぼ皆無なネパール、これからも長く様々な試練が続くことと思います。
    多少は人様のヘルプを得られたとしても、結局は自分で試練に立ち向かうしかなく、人生は本当に辛く厳しい試練の連続ですね。
    少しでもサバナさんが強くなって笑顔の多い日々が送れることを心からお祈りします。
    本当に素敵なお嬢さんですもんね。

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  2. いつもありがとうございます。

    地震からもうすぐ1年ですが、今でも心身ともに傷を負い、前に進めだせていない人が、きっとたくさんいることと思います。

    サパナにとって、近々実現するであろう久しぶりの外出、そして帰省。彼女の気持ちを考えると、嬉しいというよりは「怖い」のではないかと思いますが、これが新しい第一歩につながるとよいなあと願っているところです。

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  3. なに不自由なく暮らしている私が何を言えるわけではないですが、ただただ思います。
    サバナさん、きっといいことあります。
    少しずつ少しずつ前を見て生きてください。なんにもできないけど応援してます。

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