相変わらずインドにより生活必需品のネパールへの輸送が止められており、ガソリンや調理ガス等石油製品が不足しかなり深刻になってきている。
一国の首都がこのような状況になっているのに、日本ではほとんど報道もされない事が不思議なぐらいだが、小国ネパールの危機など、ニュース性はほとんどないのだなあ、と現実を受け止めるしかない。
さて、レストランでは調理ガスの在庫が尽き、やむを得ず休業し始めたところも徐々に増えて来ているが、街を走る車は、9月末頃に極端に減ったと感じて以降は日に日に減っているわけでもなく、ある一定量は常に走っている。
一般車両への給油を禁止し始めた10月1日より自転車通勤に切り替えた私だが、(ガソリンが)あるところにはあるのだなあ、と、ある意味感心しながら自転車をこいでいる。
いつまで足りるのだろうか。(国内線燃料残量)あと10日、とかいう話題も出ていて、10月半ばにルクラから戻ってくる予定のゲストたちの頃まで、運航続くのだろうか、と真剣に不安なのだが、未だマウンテンフライトも飛び続けているということは、案外残量があるのかもしれない。本当のところがよくわからない。
私生活への影響はというと、とうとう子供たちの学校のスクールバスも燃料を確保できない日が出始め、バスを出せない日が出てきた。初めの何回かは、保護者が自主的に送迎するように、と通達があったのだが、うち2回は休校になってしまった。
遠くから通っている人など、自家用車のガソリンも切れ、だからといって、運行を減らしやっと来ても乗るのがためらわれるほど激しく定員オーバーしている公共バスを利用するのも厳しく、登校が難しい子も多いから、公平にするためにスクールバスを出せない日は休校とする措置を取ったのだろう。
今年は、4月の地震後の約1か月強の臨時休校、その後もバンダ(スト)等で数回の臨時休校があり、そしてまた今回の状況。ため息が出る。
ところで本日、滑稽なニュースが流れた。
http://www.nagariknews.com/main-story/story/46750.html
カトマンズ市内のインド大使館でも燃料が不足し、ネパール石油公社に「100~150Lの燃料がほしい」と要求したとかしないとか。ニュース記事はけっこういい加減なことも多く、裏を取っていないので鵜呑みにはできないが、本当ならなんて恥知らずな.。
そんな自業自得のインド大使館を皮肉り、残りわずかな貴重なガソリンを寄付してやろう!という呼びかけが、午後一斉にネット上に流れた。
先日も「調理ガスがなくても、薪さえあれば困らない!」というパフォーマンスが行われていたインド大使館近くで、今日行われていたのは、ガソリンを寄付する、というパフォーマンス。
バイクで駆けつけた人たちが、タンクからパイプでガソリンを抜きペットボトルにうつして、もくもくと準備する姿がおかしくて、思わず笑いさえこみあげる。
最初の写真の200m程奥にあるのがインド大使館(写真には写っていないが)。 私の手前にいたネパール人カメラマンが、「インド大使館をバックに写させて」とペットボトルに移し替えたガソリンを手にする男性を撮影していたので、この構図を私もいただく。
「本当にこのガソリン寄付するの?」とこの男性に聞いたら、「インド様が困ってるんだから、近隣が助けてやるのは当然だろ?」とニヤリ。
こんな時にもユーモアたっぷりのネパールの人たち、大好きです!
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