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2015年10月20日火曜日

燃料危機、偽ガソリン出回る


本日午後、オフィスの階下でがやがやと騒がしい話し声が。

何が起きたのかと思ったら、近所のオフィス従業員が、通常の4倍の値段であるリッター400ルピーで手に入れたガソリンが偽物だったとのこと。

10リットル分、タンクに入った状態だったから気づかなかったらしい。バイクに給油しようとして、揮発加減がおかしく確かめて、偽物に気づいたと。

周りに周って手に入れたガソリンで、販売元もはっきりせず、泣き寝入りするしかないと。こういうケースも多発しているらしい。

一方、昨日帰省した、私たちのオフィスの賄スタッフ。地震の被害が大きかったドラカ郡出身。片道約100㎞の道のりを7時間程かけて、家族4人(夫婦+8歳と2歳の子供)+大量の荷物をぶらさげ、1台のバイクで帰る。しかし今年はガソリンがなく、どうやって帰ろうかと、ダサイン連休が近づくにつれ、暗い表情になっていってた。

直前に彼女の旦那がどこからか入手し、無事例年通り帰省できることに。しかし通常価格で手に入るわけはなく、通常の約5倍のリッター500ルピーしたとのこと。こちらはホンモノだった。

ダサインボーナスのほとんどがガソリン代に消えてしまったといっていたが、そこまでしても、ダサインには帰省したい。

ダサインは正月ではないが、ヒンドゥ教徒にとって日本の正月的な位置づけ。(最近では、日本の正月同様、こういう価値観も薄れては来ているが、それでも)新しい服を買い、美味しいご馳走を食べ、家族一同が集い、お年玉のような「ダチナ」をもらいに親戚の家を訪問する、一年に一度の大切な機会。

そんな心情に付け込み、高値で売ったり、偽物をつかませたり。許せないけれど、こんな状況でそういう人が出てくるのも、仕方ないことなのかもしれない。

※ 写真は、4月の地震からちょうど1か月目に、ドラカ郡の賄スタッフの嫁ぎ先を訪れたときのもの。途中まで車で進んだが、未舗装凸凹道で何度も車体の下を岩にこすりつけ、進むのを断念。村人にバイクで途中まで迎えに来てもらった。

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