ブログ移転のお知らせ

当ブログは、2021年12月より新ブログにて発信しています。新しい記事については 移転先→新日々のネパール情報 をご訪問ください!今後ともよろしくお願いいたします。

2005年8月29日月曜日

バクタプル名物



ヨーグルトがおいしいことで有名なバクタプル。

ネワール語で、『ヨーグルトの王様』という意味の『ズーズーダウ』のことを聞いたことがある人は、旅行者の中でもいるかもしれない。素焼きの入れ物に入ったヨーグルト。確かにおいしい。 (ヨーグルトの表面をみると、食べる気をなくす人もいるかもしれないが)

このほかに、もう1つ忘れてはならないもの。それは、『バドガウンレ・トピー』として知られる、黒いトピーだ。

トピーに使われているダカ織りは、ネパール中部地方にある『タンセン』という街のものが有名だが、ここバクタプルで有名なトピーは、黒いトピー。

* トピー:帽子の一般総称でもあるが、上記では、ネパール男性の民族衣装の一部である帽子のことをさす。

* バドガウン:バクタプルの別名。

2005年8月26日金曜日

クリシュナ・アスタミ(クリシュナ神の誕生日)



プレイボーイとして有名な、ボク、クリシュナ。

今日はボクの誕生日。

まずは、簡単な自己紹介をするね。

【好きな食べ物】牛乳、ヨーグルト、バターなど(乳製品好きなんだ)

【特技】バンスリ(竹の横笛)をふくこと。牛のお乳から、直接ミルクを飲むこと。 (乳絞りなんか必要ないよ。直接、吸いながら飲むんだ。すごい?でも、良い子は試さないでね)

【ガールフレンドの数】約16000人(うらやましい?)



『クリシュナ・アスタミ』、クリシュナの誕生日の今日。クリシュナ神をまつる寺院をお参りする人の姿が見られた。

男児をクリシュナにみたてて、お参りする人の姿も見られる。「ボク、こう見えても男の子です」

正式には、クリシュナが生れるのは今晩。

クリシュナを祭った寺院では、今夜は一晩中、お祝いをする。



たくさんの人が集まって、みんなで、歌い、踊る。

熱した『ギウ』 (ギーとも言う。バターのこと) に、小麦粉を入れて炒めた後、『ミスリ』 (聖なる氷砂糖といえばよいのか?) を溶かした水を少し加えて、コネコネした食べ物『ハルワ』を食べる習慣がある。 (田舎でダルバートを食べる時に、ご飯の代わりに出てくる『ディロ』と、何となく似てる食べ物)

2005年8月25日木曜日

郵便局にて

お盆中に実家の母が送ってくれた荷物を、今日郵便局で受け取ってきた。

郵便局で荷物を受け取る際には、局員の前で荷物をあけて、中味をチェックしてもらう必要がある。

「あなたたちには見慣れないものかもしれないけれど、これがないと日本人は生きていけないのよ」などと言いながら、海苔、昆布、かつお節などの袋を取り出す。

袋物に混ざって、ビニールとガムテープでぐるぐる巻きになっている白くて丸いタッパーが一つ入っているのを見つける。

「これは?」と、1人の局員が私に尋ねる。

私が答えるよりも先に、もう1人の局員が答える。

「これは、見るからにしてアチャールでしょ」

アチャールとは、ネパール人の食事に欠かせない添え物。辛いものや、すっぱいもの、しょっぱいものがあって、日本人にとっての、漬物とか、梅干とかに相当するものだ。

局員のおじさん、すごいじゃない! そういえば私、梅干も頼んでいたんだった。梅干は、アチャールに属するもんね。

中味の見えない容器を前にして、祖国の味(ちょっと大げさだけど)を言い当てた局員のおじさんに、何となく親しみを感じ、ほのぼのと過ごした一日だった。

2005年8月24日水曜日

トゥルシ茶(ネパールの薬草茶)



私の周り(のネパール人の間)で、密かに愛飲されている薬草茶。トゥラシ・チヤ。

『Tulsi』(トゥルシ)と呼ばれる薬草(ヒンドゥ教徒にとって聖なる植物でもある。日本ではバジルで知られる)をベースに、生姜、月桂樹の葉、ピプラ(Pipla)という薬草が粉末状となっている。

Piplaのことを和名で何というのか知らないが、こちらで買うガラムマサラの中にも、小枝みたいな形で入っている。

これを煮出して、砂糖を入れずに飲む。すーっとした味で、おいしい。

2005年8月22日月曜日

訪問者



以前も、訪問者について書いたことがあったが、今日の訪問者(タメルのオフィスへの)はサドゥ。

写真を撮ろうとカメラを向けたら、妙に緊張して直立不動になってしまった。

2005年8月21日日曜日

1リットル67ルピー!

5月のブログにも、そういえば同じようなことを書いたのだが、

先週半ばから、ガソリンの値段がまた上がった。

1リットル67ルピー。日本円にすれば、約105円前後。

日本のガソリン代に比べれば、多少安いけれど、ネパールの物価を考えると、とても高い。

ガソリン高騰に抗議する学生のデモが、タメル近くのアムリト・キャンパス(サラスワティ・キャンパス)付近でも行われていた。

学生たちがタイヤを燃やしたり、レンガを投げたりする。警官がそれを止めるために、催涙ガスをまく。

いつも思うのだが、学生がレンガを投げて抗議する姿、お祭騒ぎでとても楽しそう。真剣さがあまり見られない。

2005年8月20日土曜日

ガイジャトラの日のタブロイド紙売り

毎日午後を過ぎると、タブロイド紙売りが、人通りの多い場所にやってくる。そして、トップニュースを呼び声にしながら、人々の興味をひきつける。

広場で喜劇なんかも催される、ガイジャトラ初日の今日の呼び声は、こんなかんじ。

「プラチャンダが射殺されたぞ~。バブラムは重体~。政治家はみんな、しょっぴかれたぞ~」

反政府組織『マオイスト』のリーダー『プラチャンダ』と『バブラム』がこんな状態で、しかも政治家たちが刑務所行きだって? ネパール、今度こそ本当にヤバイんじゃないの?

という感じで、通行人たちがタブロイド紙売りに群がる。

・・・でも、これ、全部、冗談。だって、今日はガイジャトラ初日。冗談が許される日。

そういえば、エイプリルフールにも、タブロイド紙売りのお兄さん、こんな感じの冗談で、人を集めてたね。

2005年8月19日金曜日

どれがホントのネパール?

ラクチャバンダン(ジャナイプルニマ)の今日。

みんなで食べる予定の、豆のスープ『クウォンティ』を作るにあたり、肉を入れるか入れないか、昨日、打ち合わせをしたときのヒトコマ。

普段はあまり肉を食べないチェットリのスタッフが言う。

「カシコマス(ヤギの肉)入れようよ。おいしくなるからさ」

すると、普段は牛肉も普通に食べるシェルパ族のスタッフが言う。

「僕たちシェルパは、満月の日は絶食するんだ。まあボクは絶食はしないけど、せめて明日はベジタリアンにしないと」

ネワール族とライ族のハーフのスタッフが言う。

「肉入れるの?クウォンティに?うちじゃそんな作り方しないわよ」

すると、今度は純ネワール族のスタッフが言う。

「えー。うちではいつも肉入れるわよ」

マガル族のスタッフが言う。

「ボクがベジタリアンだってこと、忘れてないよね?」

マガル族の別のスタッフが言う。

「おいしくなるんだから、肉入れて作ればいいじゃん」

・・・

そして今日。ラクチャバンダン当日。

バフンで、ヒンドゥ教司祭一家に育ったスタッフが、ゲストからのリクエストで、手首に巻くための紐を自宅から持ってくる。

ゲストにまく前に、タマン族のスタッフがまだしていないことに気づき、手首にまいてあげようとお経を唱え始める。と、タマン族のスタッフがあわててこういう。

「生れてこの方、今日のこの日にドロ(手首に巻く紐)なんて、まいたことないよ。仏教徒のボクには、不要だよ」

未婚者のマガル族のスタッフの左手首に、紐がまかれているのをみて、バフンのスタッフが怒る。

「どこでしてきたんだ!未婚者は右手にするもんだぞ」

マガル族のスタッフはこう答える。

「コイ?(さあ?) 近くの寺の坊さんにしてもらったら、こうなった。しかもその坊さん、ティカも中心はずしてつけるもんだから、恥ずかしくてふき取っちゃったよ。あの坊さん、ニセモノだったのかな?」

それをみていた、純ネワール族のスタッフが言う。

「私たちネワールにも、バフンとは違うやり方があるように、そのお坊さんにも、彼の流儀があったんじゃないの?」

ちなみに純ネワール族の彼女は、今日、カエルにプジャをする習慣もある。

民族、育ってきた環境によって、習慣も考え方も異なるこの国。

どれも、間違いではない。

どれも、ホントのネパールです。

===

今日、手首にまいてもらった紐は、11月のティハール祭ガイプジャ(牝牛にプジャをする日)に、牝牛のしっぽに結びつける習慣がある。

でも、それより前にはずしたい人は、その辺に捨てたりせずに、川にながそう。

2005年8月17日水曜日

到着前からネパールを味わえます。

RA(ロイヤルネパール)便がまた遅延している。

ゴールデンウィーク、お盆、秋のトレッキングシーズン、年末年始になると、なぜかいつも大幅に遅延するRA便。(つまり、いつも遅延している、って見方もあるけどね)

私たちのゲストも、よく遅延に巻き込まれている。

数時間の遅延ならともかく、ひどい時は数日遅延するから、感心してしまう。

先日丸1日遅延した、13日カトマンズ到着予定だったRA香港発便。これは、RAが寄航する地での天候不良によるもので、RA機のせいではなかった。

ちょうどお盆の始まりの時期でもあり、遅延を聞いた時は、『さすが!お約束通り!』と思ったのだが、私の勘違いだった。天候不良の遅延は、RAのせいじゃないもの。

「香港便は、すぐ通常運航に戻ったよ」

という話を昨日聞いていたばかりだったのに、今日、また、RA関空便の遅延の連絡が入る。

カトマンズのRA本社に確認したところ、今度こそ本当に、お約束通りの、『テクニカル・プロブレム』らしい。

本当なら、17日18:15カトマンズ着だったRA関空発便は、いまだ関空を飛んでいないという。現時点では、『明日朝以降のカトマンズ着』が予定されているらしいが、果たしてどうなるか。

RAが飛行機を飛ばしているうちの、3分の1(以上?)は、『テクニカル・プロブレム』で、遅延している(ような気がする)。フライトスケジュール通り飛んでいると、RAらしくなくて、イヤ。RAは、大幅に遅延してくれなくちゃ、などと勝手なことを、思ってしまう。

『到着前からネパールを味わえる』RA便。本当です。

===RA便の話===

その①:以前、RA関空便を利用していて、機内食を食べている時のこと。窓ガラスの枠付近で、コソコソ何かが動く気配がしたので、何気なくみると、小さなゴキブリが歩いていた。

その②:搭乗時、搭乗券に書いてある座席番号の場所へ行くと、席がなかった。座る部分が、かっぽりとれていて、骨組み丸出しになっていたのだ。

遅延以外にもいろいろしでかしてくれるRA便。あまり、他人にはお勧めできない。

が、『ネパールらしい』いい加減さが、実は好きだったりする。

私の実家は、成田空港からのほうが近いので、関空便はほとんど利用しない。だから、必然的に、RA便(関空発着直行便)の利用も少なくなる。

でも、(以前、エアインディア便が3泊遅延した時の体験がけっこう楽しかったので)、RA便が成田発着だったら、大幅な遅延を期待して、毎回利用しちゃうかもな、と思う。

2005年8月16日火曜日

祭の前のアサン市場



今週19日のラクチャバンダン(ジャナイプルニマ)に向けて、アサン市場では、体や手首に巻く紐を売り始めている。

ヒンドゥ教徒の男性が、体にいつも身につけなくてはいけない(リレーのアンカーがする『たすき』みたいにして、体にかけている)紐(ジャナイ)や、宗教的儀式の後に、手首にまく紐(ドロ)類。

儀式当日、プジャをして清めたこれらの紐を、ヒンドゥ教の祈祷師(司祭師)から、手首にまいてもらう。

赤、オレンジ、黄色、白、色とりどり。激しく色落ちするので、注意が必要。



ジャナイやドロに並んで、『ガイジャトラ』祭に必要な物も売られている。

ガイジャトラは、ネワール族の祭。ジャナイプルニマの翌日20日~始まる。簡単に言うと、1年以内に死んだ身内の霊を、楽しく天国に送るために行う。

ネワール族以外の民族にとっては、あまり関係のない祭。

でも、視覚的に楽しめるので、この時期、ネパールに滞在予定の方は、ネワール族の多く住む、パタンやバクタプルを訪れてみよう。

楽しい行列が見られるよ。

2005年8月15日月曜日

豆の準備



今週金曜日(8月19日)は、ジャナイ・プルニマという儀式が行われる日。

この日、クウォンティという約9種類の豆が入ったスープを飲む(食べる)習慣がある。温かいスープを飲んで、1年間の健康と幸福を願うのだ。

普段から、こちらの人は豆のスープを日常的に飲むのだが、この日のスープ用豆には、少し細工をする。

数日前から豆を水に浸し、『芽』を出させる。ミニ『もやし』状態になった豆で、スープを作るとおいしいのだ。

少し早いが、今日から豆を水に浸す。

2005年8月14日日曜日

1ヶ月32日ある月

ビクラム暦の『サウン月』であった今月、ブログにも『サウン月』という言葉を何度も登場させた。

そんなサウン月ももうすぐ終る。

今日が、サウン・ティスガテ(30日)だから、明日がサウン最後の日かしら、と思っていたのだが、そういえば、今月は32日ある月だった。

時々、そんな月もあるのだ。

2005年8月13日土曜日

観覧車


ナーグパンチャミ(ヘビの神様をまつる日)が、8月10日にあった。

その後のイベントが、まだ続いている。

『ナーグポカリ』という名の、ヘビの神様をまつった池が、現王宮の南隣にある。

この近くにある広場に設置された、『ナーグパンチャミ祭・特設ミニ遊園地』。今日まで開催の、期間限定。

あるのは、子供だましサイズの小さな観覧車と、手品小屋。

こちらの観覧車は、とにかく早く回せばよいと思っているフシがあって、一周を約5秒で回ってしまうほど、回転速度が速い。直径自体も小さいのだが、それにしても、一周5秒の観覧車、見ていて非常に怖い。酔いそうだ。

2005年8月12日金曜日

雨降りの朝

サウン月も残す所あとわずか。いつになく、寺院めぐりをした今月。

今日は、ゴカルネシュワル寺院へ行くはずだった。が、今朝は雨降り。

* ゴカルネシュワル寺院→在ネ邦人には、「ゴルフ場付リゾート」があることで有名な、「ゴカルナ」地域にある寺院。シバ神がまつられる。

5時に起きたが、雨がやむ気配はないので、寺院行きは断念。

涼しくて、しっとりと程よい湿度が気持ちいい、雨降りの朝。

テレビもラジオもつけないで、静かに掃きそうじを楽しむ。近所の家からは、プジャ(お祈り)をする際に鳴らす鈴の音が聞こえてくる。

===

先日、数少ない友人の1人から、メールが来て、暇な時は何してるの?と聞かれた。

日本の生活から比べれば、暇だらけの毎日を過ごしているので、回答に困る。

例えば、今日みたいな雨降りの朝。

日本の忙しい毎日に身をおいていると、平日は平日で、ああバスが遅れる、というストレスになり、休日は休日で、せっかくの休みなのに、というストレスになるだけ。

のんびり掃きそうじなんて、してられない。

===

あるイミ、随分贅沢な生活だよなあ、と思いながら、掃除を終えて、テレビをつけた。

2005年8月10日水曜日

子授け・安産祈願ができる寺院

カトマンズの隣街・パタン市から南に約5km、植物園があることで知られている「ゴダワリ」へ続く道の途中にある『サンタネシュワル寺院』。

サンターン(子孫)+イシュワル(神様)=サンタネシュワル

子孫繁栄を願う人々、子授け・安産祈願をする人々が訪れる、ガイドブックには紹介されていない、ローカルでシンプルな寺院。

段々畑が広がる、のどかな村の中にある。

寺院(ほこら程度の小ささですが)が建つ小高い丘の上からは、天候に恵まれるとヒマラヤ山脈が一望でき、気持ちいい。

シバ神がまつられるこの寺院には、サウン月の今月、上記祈願以外の目的でも、お参りする人は多い。

雨期中の今日も、ここからヒマラヤが見えていた。

興味がある方、ご案内します。

2005年8月9日火曜日

友達になれるかな



猫を見かけることの少ないネパール。

でも、以前から、ウチの飼猫に会いに(?)、たくさんの野良猫が、やってきている。

今朝5時、最近よくあらわれる金色の猫(写真手前)と、ウチの猫(写真後ろ)が、にらみ合っていた。一触即発の雰囲気が漂っている。

窓越しにじっと見ていると、お互い、つかず離れず様子をうかがっている。

約1時間後、こんな近くまで接近(外に出て玄関からズームで撮影)。

友達になっちゃえばいいのに。

2005年8月8日月曜日

お好きなヘビをどうぞ



あさって、西暦の8月10日は、ナーグ・パンチャミ(またはナグ・パンチャミ)。

ヘビの神様を祭る日。
家の入口に、ヘビのポスターを貼ります。

アサン市場に並べられた、各種デザイン、ヘビのポスター。

お好きなのを、どうぞ。

2005年8月7日日曜日

サウン月の雨

例年に比べて雨の少ない今年の雨期だが、昨日今日と、雨が降り続いている。

シトシト、そしてときにザーザー降る雨の音を聞くのは楽しい。

「カトマンズの雨の降り方」は、「スコールが短時間降るだけ」「シトシト雨が降ることはない」と思っている人も多いようだが、本当は、そうではない。

サウン月(7月中旬~8月中旬)には、日本の梅雨のような雨がシトシト何日も降り続くことも、よくあるのだ。雨の降る様子から、サウン月の雨のことをサウンレ・ジャリと呼ぶ。

しかし、今年は雨の降り方が違っていた。

サウン月であるにもかかわらず、日中は青空が晴れ渡って、午後、短時間大粒の雨が降る、という降り方が多かった。

「これって、サウン月の雨の降り方じゃないよね。なんか、バダウ月みたい」と、周りのネパール人と話していたほどだ。

バダウ月(8月中旬~9月中旬)には、バダウ月特有の、「バダウレ・パニ」と呼ばれる雨の降り方がある。

青空が広がっていたかと思ったら、突然大粒の雨が降り出す、というような降り方だ。(突然降り始めるので、洗濯物を取り込むのも間に合わないぐらいだ)

15分~1時間、大粒の強い雨が降り続いて、その後は、何事もなかったように、また青い空が広がる。

これが、バダウレパニ、バダウ月の雨の降り方だ。

今年は、サウン月の今でも、バダウ月のような雨が降ることが多かったので、少し心配だった。

が、昨日今日と「サウン月」らしい雨が降っている。

サウン月の雨はこうでなくちゃ、と思う。

2005年8月6日土曜日

暑中見舞

日本の暦だと、明日7日は立秋だ。

立秋までに届くことを祈りながら、先日、暑中見舞のハガキを日本宛に送った。

ネット時代のいまどき、年賀状はともかく、暑中見舞のハガキを送る習慣なんて廃れてしまった気もするが、ヒマラヤン・アクティビティーズを利用してくださった日本人のゲストには、毎年、ネパールから送ることにしている。

(日本人は日本人でも、アメリカやカナダ、タイに住んでいる方にも送ってしまう。すたれつつある暑中見舞の習慣を、ネパールから発信するのは、なんだかおかしな気もするが、まあいいか)

数百人宛となるが、コメントは、なるべく、利用者の特徴や、言動を思い出しながら、一人一人宛に手書きでつける。

オフシーズン中でもあり、時間もたっぷりあるので、ガイド、スタッフ総動員で、宛名とコメントを書く。

「あれ、このゲスト、どんな人だったっけ?」

「ほら、2年前、○○がガイドで、ゴーキョまで行く予定だったけど、ナムチェで高山病になった人」

とか、

「チトワンへ行ったら、陸路が土砂崩れになって、移動が大変だったときの、あの若い夫婦」

などという会話が飛び交い、楽しみながらハガキを書く。

利用客のみんながみんな、私たちのサービスに満足してくださったとは限らないので、もしかしたら、毎年送られてくる賀状やら暑中見舞いやらを、うざったく思っている人もいるかもしれない。

が、今年も送ってしまった。

立秋に間に合わせるつもりだったが、立秋後の到着になってしまいそうで、少し気になっている。

2005年8月5日金曜日

ゴミを捨てられない

家庭ごみを捨てられなくて困っている、という話を中流階級のネパール人にすると、「使用人に捨てさせればいいじゃない」という答えが必ず返ってくる。

「うちには使用人がいないから」、と答えると、「あら、使用人もいないの?」という表情をする人が多い。

その表情は、『このジャパニ、いつも威張っているくせに、けっこうビンボーだったのね』、と、読み取れる。

そんなに忙しい毎日を送っているわけじゃないし、『自分のステイタス』のために使用人を雇う感覚が、私はいまだに理解できない。

本当に忙しくて、使用人を雇わなくては生活できなかったり、雇用促進のことを考えて、使用人を雇っている人もいるが、見たところ、たいして忙しいわけでもないのに、子守を使用人に任せっぱなしのネパール人女性(たいていぶよぶよ太っている)などに、『使用人もいないの?』と言われると、腹が立つ。

自分の身の回りのことぐらい、自分でして何が悪い。

今年米寿を迎えた、1人暮らしの私の祖母は、自分のことは何でも自分でやりますよ。

それはいいとして、なぜ『ゴミを捨てられない』のか。

ゴミ回収の時間がまちまちだからだ。

以前は、日の出と共に(早い時には日の出前に)回収に来ていた。冬の時期には、まだ真っ暗な5時半頃が回収時間で、私はいつも布団の中だった。

夢の中で、『ピーッ』というごみ収集合図の笛の音を遠くに聞いて、ハッと気がつく頃には、ゴミ収集車(リヤカー)は、既に移動してしまった後だった。

今年の2月1日(国王政権掌握後)以降、ゴミ回収システムが少し変わった。

早朝ではなく、夜遅く(といっても21時頃だが))、回収に来ることになったのだ。少し遅すぎる気もするが、この時間にはたいてい家にいるので、喜んでいた。

が、また最近回収時間が変わった。どうやら、午後になったらしい。それも、15時~17時の範囲で、その日によって違うようだ。

この時間帯、私はたいてい外出している。たまに、家にいるときがあるけれど、そういう時に限って、回収に来なかったりする。

そんなわけで、ゴミを捨てられなくて困っている。

まあ、生ゴミは庭に埋めているので、乾燥ゴミしかないから、たまってしまうゴミの量は少ないのだが、それでも、ずっと捨てられないと気が滅入る。

===余談===

使用人がらみの話。

イラク戦争が勃発した2年とちょっと前、在米約10年の妹が、こう言ってきた。

「ブッシュにはうんざりしている。アメリカを離れて、他の国で暮らそうかしら」

じゃあ、ネパールで一緒に暮らさない?というと、少し乗り気になってきた。

妹の気を引くために、私は、ネパールに住む日本人が、ネパール暮らしでいいと思っていること、の例を挙げてみた。

安い家賃で豪邸に住めること、安い雇用費で何人もの使用人を雇って、カネモチ気分を味わえること、等。

すると、私の期待とは裏腹に、気のない返事が返ってきた。

私、そんな大きい家、興味なーい。なんで使用人が必要なわけ?自分のことぐらい、自分でできるし。シンプルに暮らせばいいじゃん。

妹の興味を引く作戦は失敗だった。と同時に、シンプルな暮らしが好きだった自分が、ネパールにかぶれてしまった他人の価値観を持ち出して、得意げに語っていたことを恥じた。

2005年8月4日木曜日

ナメクジ

今朝、お供えの花を摘みに外に出たら、ナメクジが地面を這っていた。

こちらのナメクジは、やたらとデカイ。いや、でも、他の外国のもデカイそうなので、小指サイズの日本のナメクジが、小さすぎるのか?

今日のは割と小ぶりで、全長10cm、直径2cmほどのかわいいものだったが、時々、全長15cm以上、直径数センチのも見かけるから、ぎょっとする。

それにしても、一体どれだけの塩が必要になるんだろう?

*写真も撮りましたが、気持ち悪いので掲載は控えます。

2005年8月3日水曜日

ガンタ・カルナ(Ghanta Karna)



植木の手入れ後? ではありません。

今日は、ネワールの人たちの、儀式が行われる日。

ガンタ・カルナ(Ghanta Karna)と呼ばれる。(ただしこれはネパール語。ネワール語では別の言い方がある)

儀式のために、準備されたのが、これ。あちこちの交差点で見かけた。

最終的に、川に流される。

2005年8月2日火曜日

占い



ここのところ、周りのネパール人が星占いの話で盛り上がっている。

日本や西洋の星占いは、生まれ月によって星座が決まるが、ネパールのそれは違う。

誕生日、誕生時間、生れた場所、などを総合的に判断した上で星回りが計算され、自分の星座が決まるのだ。

(だから、例えば、4月1日生まれがおひつじ座なら、3月31日生れも、4月2日生れもおひつじ座に分類される日本の分け方とは異なる)

この星回りは、生後、祈祷師によって計算される。そして、『チナ』と呼ばれる占星術表が作られる。

私も、以前チナを作ってもらった。

このチナより、日本では『いて座』の私だが、こちらの占星術では『しし座』であることが判明している。

ということで、私も、『しし座版、今年の運勢』が書かれた小冊子(15ルピー)を購入。(ちなみに、今年、というのは、ビクラム暦の今年)

毎日の運勢を始め、『しし座』の性格、他星座との相性、夢占いなどが載っている。

信じる信じないは別として、読んでいてなかなか面白い。

2005年8月1日月曜日

人間をも食べる虎

時々、チトワン(南ネパール)で、野生の虎にヒトが襲われた、とか、喰われた、というニュースを聞く。

チトワン国立公園内で、象に乗ってジャングルを回るときには、なかなか姿を現してくれない野生の虎だが、普段、民家に現れてヒトを襲ったりもするのだ。

今日、チトワン出身の知人の弟が、虎に喰われて、死んでしまった、という話を聞いた。まだ、20代で、小さな子供も2人いるらしいのに。冥福を祈るしかない。

虎が現れるのは、チトワンだけではない。

カトマンズ近くの村にも、夜間、出没しては、家畜やペットの犬などを喰い荒らす。

ヒマラヤン・アクティビティーズの経営者が住む、カトマンズから10kmほどしか離れていない村にも、よく、小型の虎(豹?)が出るという。朝起きてみたら、犬やニワトリが喰われていた、ということも、よくあるそうだ。

虎から話はそれるが、私が住んでいる場所(カトマンズ市内)には、大きなヘビも出るようだ。

ウチの猫がまだ小さかったとき、大家に『ヘビに食べられるといけないから、外には出さないほうがいいよ』といわれたことがある。