夕方帰宅途中、目の前を走る車の荷台にダサイン用の食材・チャングラ(高地に生息するヒマラヤ山羊)が乗せられていた。
ダサイン8日目に、ヤギなどの生贄がドゥルガ神に捧げられる。神の祝福を受けた肉は、その後皆で食される。
と、神聖な儀式のために用意されるヤギ類だが、本来の意味はそっちのけで、この機会にとばかりに、おいしそうかどうかを基準に選ぶ人が多いのも実情。
燃料不足のため減便し定員オーバーで走るバスに庶民が必死にぶら下がって乗っているようなこの時勢に、高級車(TOYOTAのこの手の車種はネパールでは関税込み500~600万円はする)に単独で乗せられているチャングラ。違和感を感じるが、チャングラは何も悪くない。
住宅街の路地にも、生贄用に連れてこられ雑草を食べさせられているヤギたちが。
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今年は、燃料危機で心配事も多かったためか、ダサインを前にした現地の人たちのそわそわ感も控えめだった。
4月の地震のこともあるし、自粛モードのダサインも時にはいいんじゃないか、と、この時期の浮かれ気分を共有できず、毎年疎外感を感じる私としては、思っていた。
しかし、あちこちで見かけ始めたヤギに、ダサイン祭が盛り上がり始めていることを否が応でも受け入れざるを得ない状況に。
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