本日昼前からタメル周辺で行われた、旅行関連団体による平和的ラリー。
トレッキング協会、登山協会、観光協会、ホテル協会、ガイド組合・・・等々、他、多々ある旅行関連団体が団結し、観光業を盛り上げていくべく、カトマンズダルバール広場をめざしゆっくり行進した。
ホテル協会のバナーを掲げ歩いている人たちの中には、ホテル内レストランのシェフだろうか、シェフ帽をかぶり参加している人の姿も。
4月の地震と、9月末以降継続中の燃料危機で旅行者が激減しているネパール。
観光業・レストラン業に関わる人たちは、皆、口をそろえて言う。「地震の影響はそれほどでもなかった。今の燃料危機のほうがきつい。2001年王宮事件のあとも、その後マオイスト問題が勃発していた時も、ここまで客足は途絶えなかった。こんなことは初めてだ」
でも考えようによっては、これら一度に起ってくれてよかったのかもしれない、と言う人たちも多い。
未曾有の出来事はすべて今年(※)降りかかってくればいい。地震、燃料危機、そして次に何が起きても、覚悟はできている。でも、すべて今年(※)で終わりにして、来年からはまた観光業に活気を取り戻したい、と。
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最近、今の気持ちやメッセージを書いた紙を掲げ、誰かに静かに訴える行動を、あちこちで見かける。
一見、誰に向けて訴えているのかよくわからず、何の意味があるのか疑問に思えるものも多いが、それでいいのだ。今年(※)初めから皆がずっと抱えている不安な気持ちを共有し、結束力を高め、今を乗り切る活力が生まれる機会になるのだから。
現に私も、写真を撮るためだけに出かけたら、ホテル従業員、フリーランスのガイド、同業者、などたくさんの知り合いから「写真なんて撮ってないで、一緒に行こう!」と声をかけられた。こんな状況だけど皆楽しそうで、明るい気分になりながら、オフィスに戻った。
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(※)今年というのは、ネパール公暦ビクラム暦の今年のこと。2015年4月半ば~2016年4月半ばまで。今年始まってすぐ(4月25日)に大地震が起きた。それ以降、皆、大なれ小なれ何かに不安を感じながら、日々過ごしている。
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