2011年6月10日金曜日
土産の行方
↑ ピンボケですが、鶏です。
ネパールトレッキングのオフシーズンに入り、スタッフやガイドたち、順番に帰省している。
一般的に、ネパールの人たち、秋の大祭ダサインやティハールに合わせて、年に一度帰省することが多いのだが、この時期トレッキングオフィスにとってはとても忙しく、帰省などしていられないので、オフシーズンの今の季節に、次々帰省していく。
そして、カトマンズに戻ってくる時には、村から何かしらのお土産を持ってきてくれる。その土地の特産(?)物から家庭の味まで、実用的な食料をいろいろと。
例えば最近では、ジャガイモ、豆、グンドゥルック(発酵乾燥野菜)、すもも、自家製ロキシー(酒)やはちみつ、ギウ(バター)などが届けられた。
ジリ(カトマンズから東に約140km程の場所にある、エベレスト街道を徒歩で歩く場合の旧発着地点)近くの村に帰省していたスタッフが昨日持ってきてくれたのは、生きている鶏。もちろん食用。
バイクに家族3人乗りで出かけたそうなのだが、戻ってくるときには、3人+鶏2羽(オフィス用に1羽、自分達用に1羽)、その他野菜などの食料をたくさん持ち帰って来たそう。(こちらの人、バイクでなんでも運ぶから、、、)
その鶏、昨日はオフィスのキッチンに、ドコ(竹製背負いかご)をかぶせたまま帰宅。餌としてチウラ(乾し米)を与えて。
今日は、営業時間中、時々思い出したように、甲高い声で「コケコッコー!」と叫んでいて笑いを誘っていた。(ネパール語ではククリッカ~: कुखुरी काँ と鳴く)
取引先の人たちが訪れているときにも大声で何度か鳴いたのだが、ある人は全くの無関心。カトマンズ市内、放し飼いにされている鶏はそこら中で見かけるので、鳴き声が間近で聞こえても特に違和感なかったのだろう。
また、ある人は、「誰の携帯?大きな音で!」とキョロキョロあたりを見渡していた。
ネパールの携帯、着信音に鶏の鳴き声が入っているのもあるのだが、これが本物そっくりの音なのだ。まさか、オフィス内に本当の鶏がいるとは思わないから、携帯の着信音だと本気で思ったようだ。
さて、鶏まるまる1羽、オフィスのカジャ(軽食)用にしては多すぎる。スタッフの一人が、家に生きたまま持って帰ることになり、運び方を思案。
結果、バッグに入れていくことに。このスタッフ、以前も、生きた鶏を、普通の布製手提げ袋に入れ、顔だけを袋から出してやって、バイクで持ち帰ったことのあるつわもの。
今回は、使っていないビデオカメラ用バッグがあったので、それに無理やり押し込んでみたものの、さすがにきつくて鶏がかわいそうになり、断念。
その後、少し大きめの布バッグに入れることになり、一件落着。
こんなことを書いていると、動物虐待みたいに思われてしまいそうだが、虐待も何も、すでに夕方絞められて、食用肉の塊と化し、一部は調理され、人間様の胃に入ってしまったらしい。
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タイトルがいいですね。
返信削除ところで確かにオートバイでなんでも運びますが、私が最初にビックリしたのは、タクシーになんでも乗せる?こと。
鶏、羊、山羊、人。豚や牛はまだ見たこと無い。
とーぜんのことですが、「わしらは山羊や鶏と一緒かい??」そー思いました。
タクシーでもなんでも運びますよね。生きた家畜とか、解体後の血が滴る肉の塊も、、、。
返信削除でも、そう言われれば私も、豚と牛が乗っているのは見たことがない気がします。