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2005年9月5日月曜日

刃物の渡し方

刃物を手渡す時、こちらの人は、たいてい、刃先を相手に向けて、渡す。

以前、刃渡り30cmほどの裁ちばさみを渡してもらったとき、刃先が思いっきり私のほうを向いていて、受け取る際に一歩後ずさりをしてしまったことがあった。

でも、相手の態度を見ると、(右手にはさみを持ち)、空いている左手はちゃんと右手のひじあたりに添えられていて、他人に物を渡す時の丁寧なしぐさをとっていたから、このギャップに苦笑した。

刃物の渡し方を、私は、2歳の時に学んだ記憶がある。なぜか、その時の記憶が、鮮明に残っている。

当時通っていた、保育クラブ(幼児を集めたサークルのようなもの)で、クリスマス会の準備をしていたとき、先生が教えてくれたのだ。

こうやって、日本では、子供のうちに、誰かしらが『刃物の渡し方』を教えてくれる。でも、こちらでは、刃物を渡す時に、刃先が相手に向いていると失礼、という認識がないから、大人になっても、ごく当たり前に、刃先を相手にむけて渡してしまうのだ。

刃が出たままのカッターナイフであろうが、包丁であろうが、私に刃物を渡してくれたことのあるネパール人たちの中で、刃先を私のほうに向けない渡し方をしてくれた人は、1人もいない。

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