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2007年1月8日月曜日

ごぼうと冬の手

カトマンズでも、ごぼうが売られている市場がある。

年末、おせち用にごぼうを調達しようと買い物を頼んでいたのだが、届けられたごぼうが太すぎて、調理する気がおきないでいた。

ごぼうは、カトマンズにある中央郵便局そばの市場で売られている。

年末のある日、郵便局の用事を済ませるついでに、市場に寄ってごぼうを買ってくるよう、スタッフに頼んだ。

しかし、ごぼうは、ネパール人にとって見慣れない食材。迷ったら連絡を入れるよう伝えておいたところ、案の定、スタッフから連絡が入った。

太いごぼうと細いごぼう、どちらを購入したらよいのか?

太さをたずねたが、的を得ない答えしか返ってこない。具体的に直径何cmぐらいのもの、という数学的な回答は期待できない。

ごぼうといえば細長いものを思い浮かべるが、「細いもの」を頼むと鉛筆よりも細いサイズの、皮をそいだらすべてなくなってしまいそうなモノを買ってきそうな気がする。市場に売られているごぼうは、やたらと細いものも多いのだ。

だからといって「太いもの」を頼むと、丸太のようなモノを購入しかねない。驚くほど太いごぼうも売られているのだ。

そんなことを考え、「細くも太くもない、中間ぐらいのものを買ってきて」と頼んだのだが、届けられたごぼうは私の予想をはるかに超える太いものだった。直径5cm以上あったのだ。長さも50cm以上あり、袋に入りきらないからと、無造作に途中で折られていた。

見るからにまずそうだ。大味にちがいない。

おせちメニューのひとつとしてたたきごぼうを作ろうと思っていたのだが、やる気が失せた。にしめには使える、と気を取り直したが、やはり、太すぎて扱う気が無くなりごぼうなしで仕上げてしまった。

そして、結局使用せずに年を越してしまった。しかし、ごぼうは他の根菜類よりも値段が高いため、このまま使わずにいるのはもったいない。

ということで、なかばやけっぱちで、昨晩、すべてをきんぴらごぼうに始末することにした。長時間かかって(給食でも作るのかというぐらいの大量な)ささがきが終わった頃には、指先真っ黒。ごぼうを扱った後にはつきものの、しばらく色が落ちない黒ずんだ冬の手になってしまった。

ちなみにごぼうに大味もなにも関係ないのか、味は普通だった。

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