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2006年10月19日木曜日

ティハールを目前にし他人に富を与える





毎年、ダサイン・ティハール祭の間の約1ヶ月間、大きなスーパーをはじめ、あちこちで特別セールやキャンペーンが実施される。

よく行くスーパーでも、ティハール終了までの期間限定で、何を購入しても2%分割引してくれている。

1ヶ月ほど前に少し話題に出したことがあったが、スタッフがバイクを買い換えることになった。この期間を狙って購入すると、ディスカウントに加えて、1000ルピー(約1600円)~最高3万ルピー(約5万円)相当の金塊が当たるキャンペーンを実施しているため、普段よりもお得らしいのだ。



金塊はプラスティック製のやしの実の中に入っているという。厳密には、金塊の重量が書かれた紙が入っていて、あとで引き換えてくれるそうだ。

はずれもあるそうだが、小額(2000~3000ルピー相当の金)ならば、かなりの確率で当たるとのこと。高額分が当たれば当たるだけ、その分バイク購入費用と相殺できるため、いかに運良く高額を選ぶか、かなり真剣な問題。



自称くじ運が悪いというスタッフは、前々から、くじ運の強い他人に引いてもらうつもりで、代理人を探し回っていた。それを私が聞きつけ、ネパールに来てからのくじ運ぶり(*)を自慢すると、それでは、君にやしの実を選んでもらおう、という話が、なんとなく決まってしまった。責任重大な役目だが、面白そうでもあるので、喜んで引き受けることにした。

(*)毎年12月に日本人会主催の忘年会が行われる。このとき、豪華賞品(以前は、カトマンズ~関空往復航空券なども商品にあったのだが、何年か前からは消えてしまった。年々、豪華さは薄れているが、それでも、なかなかよい商品もたくさんあるのだ)が当たるビンゴ大会が実施されるのだが、忘年会に参加して、商品を当てなかった年がないのだ。それも、それなりに、よい商品(過去に当てた例:5つ星リゾート1泊券、レストラン食事券、マウンテンフライトペア券、ヘリコプターシェア券、等)をかなりの確率で当てている。

バイクは、ダサイン祭前(約1ヶ月前)にインドから到着するはずで、そのときにくじを引く予定だったのだが、ここはネパール。予定が予定通り行くわけがない。『バイクは明日の夕方頃には必ず到着する』といわれ続けて早1ヶ月がたとうとしていた。

その間ほぼ毎日、『あすは、くじを引く出番が来るから夕方頃あけておくように』といわれ続け、よし明日こそは、と気合を入れては裏切られていた。狼少年もいいところ。この調子であと1年ぐらい待たされるんじゃないのかと、すっかりやる気もうせていた頃に、出番がやってきた。

時は昨日(18日)午後。今度こそ本当にバイクが到着したらしい、という知らせを受け、バイク屋に呼ばれる。すっかりやる気もなくなっていたし、どうせ当たっても私に利益があるわけでもない。まあ、適当にいこう、ということで、段ボール箱に入れられた15個ほどあるプラスティックのやしの実を適当にひとつ選んだ。



それを、バイク屋のスタッフにかち割ってもらい、金塊の重量が書かれた紙を取り出すと、7.5gの文字が。

果たしてこれは、よいのか悪いのか?瞬時には判断できないでいたのだが、周りは歓声を上げている。換算してもらうと、7.5gの金は、約1万ルピー(16000円程度)に相当するというのだ。バイク屋曰く、これだけの高額が当たる人は珍しいとのこと。

バイクを購入したスタッフも、かなり喜んでいる。

私としても、かなりうれしい、が、くじ引きの代理人であったことに気づいて、複雑な気分。

ティハール前に、ラクシュミ女神の役割を果たして、他人に富を与えてやった、といったところで、自己満足するとしよう。

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