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2018年4月11日水曜日

外国人は超えられないジャナクプル近くの国境


ネパールの南の方の村の多くはインドと接していて、国境とは気づかないような国境がたくさんある。

インドと接している国境で外国人が越えられるのは6つのみ(ビールガンジ、スノウリ、ネパールガンジ、ダンガディ、マヘンドラナガル)。

これ以外の国境は、ネパール人はビザなしで自由に行き来できるが、外国人には開放されていないため、インドのビザがあっても超えることはできない。

それでもついつい立ち寄ってみたくなってしまう国境。今回訪れたのは、ジャナクプルから10㎞ほどの場所にあるPipraun Nagarain国境(冒頭写真)。

グーグルマップを頼りに車を走らせる。一本道だから迷うことはないのだが、そろそろ国境に近づいているはずなのに、検問所のような場所もなく、道を通りすぎる人も車もほとんどない。

まだかなあ、などと言いながら小さな橋を通過。すると、橋を渡り切ったところで、迷彩服を着た軍人に止められた。

軍人が話す言葉はヒンディー語で、すでに国境を越えてしまっていたことを知る。同行しているネパール人たちは問題ないが、私は不法侵入になってしまうので、慌てて橋を引き返すことに。

先日訪れたルンビニ近くにある国境は小さいながらも賑わっていて、国境にたどり着く手前何か所かに検問所もあった。到着したのは日没後だったが、ネパール側にもインド側にも露店がたくさん出ていて活気があった。



一方今回のところは、ネパール側には掘っ建て小屋さえ見当たらない、静かでのどかなところだった。



しかし近い将来、経済の中心となる国境になりそうな気配。

現在ネパール全土で道路拡幅工事が繰り広げられているのだが、ここも例にもれず、壮大な田畑が広がる中、完成すれば上下6車線程にもなりそうな広い道を作っている最中だったのだ。


ここから直線距離で100㎞も離れていない場所に、ビールガンジ国境がある。ネパール・インド交易の7割がこのビールガンジ経由でもある、経済面で重要な役割を持つ国境だ。

2015年から半年近く行われていたインドからの経済封鎖の時には、ビールガンジ国境からの輸送が止められ、カトマンズも大変なことになっていた。

ところで、その少し前に日本の援助によって完成していたBPハイウェイ(ドゥリケル~シンドゥリハイウェイ)。カトマンズ~ジャナクプル~今回訪れた国境方面を結ぶ。

ゆくゆくは、インドからの物資の多くが、今回訪れた国境を通り、ジャナクプル~バルディバス~クルコット~ドゥリケル~カトマンズ経由で入ってくる計画なのだろう。

その頃にはもしかすると、この何もない国境も、外国人に開放されるようになっているかもしれない。

=== 

余談。

道中の村で遭遇したハヌマン神を祀る山車。ここを通過した日の前日(3月31日)がちょうど、ハヌマン・ジャヤンティ(ハヌマン神生誕祭)だった。

2 件のコメント:

  1. いろいろと思うのですが、国境を巡る旅もよさそうですなあ。今のツーリストは山にばっかり目が行きがちですが(それはそれでよいのですが)専用車にガイドさんで、のんきにダルバート食いながらの旅がしてみたくなりました。

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  2. 山もいいですが、南の方も全然違った魅力がありますね!¥

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