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2012年7月4日水曜日

カトマンズ市内道路拡張工事の破壊予告印とアリババの話



半年ぐらい前から繰り広げられている、カトマンズ市や周辺の道路拡張工事。

建物の塀や壁が容赦なく重機で破壊され、各地、まるで爆撃後のようなひどい状況になっている。

取り壊しが決まっている場所には、赤いスプレー缶で目印がつけられている。

たとえば次の写真。壁に、落書きのような「↑ +2.50M」の印。



これ、ここから2.5m分建物を取り壊す、という意味なのだ。壁だけではなく、通りに面している家もろとも破壊するぞ、という、ちょっと信じられない予告印。



日本大使館や中・高級ホテル、質の良い土産物屋などが並ぶラジンパト通りに面した建物にも、軒並みこの印が描かれていて、本当に取り壊しが始まると、大変なことになりそうだ、と思っていたのだが、いよいよ先日、一部の区間の取り壊しが始まったとのこと。



上の写真は、ラジンパト通りにある、高級ホテルの一つであるシャングリラホテル。無残にも塀を壊されてしまった。

ところで、シャングリラホテルの少し先にある日本大使館の壁にも、「↑ 3.0M」の赤い破壊印が。しかし、その上から白いペンキで消された跡。





いたずらなのか、公的機関だから破壊を免れたのか。

ところでこの赤い印を見るたびに、アラビアンナイトの一つ「アリババと40人の盗賊」のストーリーの一部を思い出してしまう。

盗賊がアリババの家を見つけ、後日仕返しをするために戸に白いチョークで目印をつけたところ、それに気付いたアリババの召使いが、盗賊の目を惑わすため、街中の家の戸に同じ印をつけて回るシーンを。

※ 写真は2日前にスタッフが撮影。

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