2012年7月30日付、在カトマンズ日本大使館からのお知らせを転載します。
※ 7月31日付一部訂正しました。
===転載ここから===
当館に入った情報によりますと、UMLユースフォースは政府決定(元首相・閣僚に対する前功儀礼の実施)に
反対するため、抗議活動を以下の日程で行うとしています。
・7月31日(火)~8月1日(水)午後4時~4時30分 交通封鎖(バネショール)
・8月2日(木)~4日(土) 午後4時~4時30分 交通封鎖(ネパール全土,特にタライ地域)
・8月4日(土)午後6時~ トーチラリー(ネパール全土,特にタライ地域)
・8月5日(日)~8月6日(月)午前6時~午前10時 バンダ(カトマンズ盆地内)
・8月7日(火)~8月8日(水)首相・閣僚への活動妨害
外出する際は、群衆には絶対に近づかないようご注意願います。
また、今後の報道等に注意してください。
===転載ここまで===
夏休みでネパール入りされる方も増えている時期に、また交通封鎖とバンダ(Banda:ストライキのこと)とは。
実施時間や地域が広がらないといいのですが。
2012年7月30日月曜日
2012年7月29日日曜日
代々木公園ネパールフェスティバルと、道中のちょっといい話
そろそろネパールに戻る日が近づいてきましたが、私、今も一時帰国中でして、7月28日・29日に代々木公園で開催されていたネパールフェスティバルに、29日に冷やかしに行ってきました。暑さが厳しく早々に退散してしまいましたが。
現在訪日中のネパール人スタッフ2名と現地で合流。
また、数年前まで私の会社にいて、現在は日本に住んでいる元トレッキングガイド君に再会する機会もあり、短い時間でしたが、楽しくすごしてきました。
このブログや、ツイッターをご覧のみなさんの中でも、訪れていた方がいらっしゃるかもしれないですね。どこかですれ違っていたことでしょう。
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さて、横浜の実家から代々木公園までの往復移動途中の出来事を少し。
以前、帰国中、1歳3か月の同行者と都内の電車に乗って、苦い思いをしたことがあり、それがトラウマで、日本での公共手段を使った子連れ移動は、スムーズにいきますように、と、ドキドキしてしまいます。
しかし、その同行者も4歳を過ぎ成長したためか、たまたま今日はいい人たちに巡り合えたためか、気持ちのいい移動になったのでした。
行きのことです。湘南新宿ラインのボックス席を利用し4歳の同行者と座っていると、50歳台の男性が「ここいいですか?」と向かいの席に腰かけてきました。この暑いのに背広姿です。しかも休日なのに。
4歳児は、ネパールにはない電車に気を高揚させながら、履き物を脱ぎ、窓ガラスに手を当てて夢中で外を眺めています。
新川崎駅を過ぎたころ、向かいの男性が、4歳児に話しかけてきました。
「新幹線見たことある?この横に新幹線の線路があるから、もしかするとすれ違うかもしれないよ」
ますます窓に張り付く4歳児。男性も、「もうすぐ来るはずなんだけどなあ」と4歳児の期待を高めます。・・・と、来たー!あっという間にすれ違ってしまった新幹線に、4歳児、ちょっと興奮。
すると男性、今度は「天気がいいと、向こうに富士山もみえるんだけどねえ」と嬉しそうに話しかけてきます。
そして「おじさん、先週の金曜日、富士山に登ってきたんだよ」と。
それまで、適当な相槌しか売っていなかった私ですが、思わず富士登山の話題に乗り出してしまいました。というのは、先週の木曜日、現在訪日中のネパール人スタッフ2人も、富士登山をしてきたからです。
「一日ずれていたら、どこかですれ違っていたかもしれないですね」
そこから富士登山のことで話が盛り上がり(私は登っていないのですが)、男性が撮っていた登山中の写真まで見せてもらってしまいました。
そうこうしているうちに、あっという間に下車駅の渋谷に到着。
たまたま乗り合わせた見ず知らずの人と、こんな会話を楽しめるとは。日本の都会も捨てたもんじゃありませんね。「楽しい話をありがとうございました」とお礼を言って下車しました。
ちなみに、会話の節々からわかったことですが、休日なのに背広姿だった男性、勤務先の新宿の百貨店に向うところだったようです。
帰り道にも、車内で、見知らぬ乗客との気持ちいいやり取りがあり、ネパールに戻る直前の、楽しい外出になったのでした。
2012年7月19日木曜日
【重要】エベレスト方面トレッキングを予定されている方へ
ナムチェバザール、ゴーキョピーク、カラパタールなど、エベレスト方面トレッキングをする際、カトマンズから、事実上のトレッキング開始・終了地点であるルクラまで国内線で飛ぶことが多いのですが、このフライト、運航状況が非常に不安定です。しかし、フライトの不安定性を全く認識していない方があまりも多くいらっしゃり、危機感を感じてしまいます。
以下、とても重要ですので、エベレスト方面トレッキングを予定されている方は、計画を立てる前に、ご一読ください。
★重要!カトマンズ~ルクラ間のフライト運航の不安定性について★
カトマンズ~ルクラ~カトマンズ間のフライトは有視界山岳フライトであり、季節を問わず遅延や欠航も多い路線です。
カトマンズを順調に飛び、予定通りルクラに到着し、トレッキング中はすべて順調に進んでも、ルクラ発カトマンズ戻りのフライトが連日欠航となり、カトマンズに戻りたくても戻れない事態に陥ることが、季節を問わず発生します。
カトマンズの天候がよくても、ルクラ空港周辺の気象条件が整わないとき、またはこの逆など、季節を問わず1~2日程度の連日欠航は日常的です。
この区間はピストン運航ですのでカトマンズ発ルクラ便が飛びませんと、必然的に、ルクラ発カトマンズ行も飛べないことになります。
欠航しやすい季節は、雨の多い雨季(6~9月頃)、霧の発生しやすい冬季(12月~1月頃)ですが、これ以外の時期は順調かというと、そうではありません。
ここ何年かは、ベストシーズンと呼ばれる乾期に天候が長期で崩れ、数日~一週間以上飛ばないことが毎年起きています。
昨年の長期欠航で強く記憶に残っているのは、7月後半から8月初旬にかけて1週間連日欠航したケースと、乾期のベストシーズンである11月に、1ヶ月のうち合計12日間、全便欠航となっていたケース。私たちのゲストやガイドたちの多くが影響を受けました。これ以外にも、2~3日程度の連日全便欠航は覚えていられないほど頻繁にありました。
本日現在も、天候不良により9日間連続全便欠航中。
カトマンズ発ルクラ行き時に連日欠航に巻き込まれる場合は、行き先をエベレスト方面以外に変更することも可能ですが、ルクラ発カトマンズ行の欠航に巻き込まれますと、すぐにカトマンズに戻れる方法がなく、悲惨です。
ルクラ~カトマンズ間(カトマンズ~ルクラ間も同じ)、陸路移動ですと、車道が引かれていないため、数日トレッキングで移動し、ジリ(道路事情が良ければバンダルあたり)~カトマンズまで約10時間ほどのバス移動をする必要があります。
このため、代替方法として、飛行機が飛ばなかったから陸路で、と、気軽に変更できない状況です。
お金はいくらかかってもいいからヘリコプターをチャーターしたい、とおっしゃる方も多いのですが、国内線が連日欠航しているような悪天候が続くときには、ヘリコプターも運航できる状態ではないことも多いのが実情です。
また、飛んでも、カトマンズに戻れずルクラで足止めを食っている切羽つまった外国人客が増え過ぎて、ヘリコプターの座席を確保するのも3日待ち、というような事態となることがあります。
上記のような状況に巻き込まれ、ルクラで足止めを食い、帰国便に間に合わなくなる外国人トレッカーが毎年出ています。
エベレスト方面トレッキングを実施される場合は、上記のような事情を十分に把握しておく必要があります。
実際の運航状況については、ツイッターでも頻繁に更新しておりますので、ご参照ください。
日々のネパール情報ツイッター版:http://twitter.com/infonepal
ネパール現地から、これだけ頻繁に運航状況を発信しているのは上記ツイッターだけ。エベレスト方面に行かれる場合は、お気に入りに登録しておいて損はありません。
また、当ブログの内容別過去記事「ネパールトレッキング情報」「ネパール国内移動事情」にも、過去の情報を掲載していますので、ご参照ください。
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ところで、
「ネパール出国日は変更できないので、どうしても予定通りトレッキングを終え、ルクラからカトマンズに戻ってきたい」というお問い合わせも多いのですが、それは運(天候)次第ですね。
運がよければ(天候が安定していれば)、欠航の影響を受けることなく順調すぎるぐらい順調にいきますが、そうでない場合のリスクは上記のとおり。
よって、ネパール出国日を変更できない、という方は、エベレスト方面のトレッキングを計画するのはやめましょう。
出国日を変更できる方は、ネパールまでの往復国際便を手配する際、オープンチケット扱いとしておきましょう。
仮に予定通りルクラ発カトマンズに戻って来られず、出国予定便に間に合わなくなる場合でも、オープンチケットでしたらフライト日を変更することができますので、安心です。
格安のフィックスチケットの場合、出国日の変更ができず、間に合わない場合は片道を捨て、買い替えなくてはいけなくなります。
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今回掲載した写真3枚、視界不良により1週間ルクラ路線全便フライト欠航となっていたときの、ルクラ空港の様子です。(昨年7月撮影)
2012年7月13日金曜日
アンナプルナトレッキング情報:ガンドゥルン近くで発生した鉄砲水の影響
7月9日夜、アンナプルナサウスにて発生した雪崩により、この辺りを流れるキムルン・コラ(川)にて鉄砲水が引き起こされ、橋が流されるという被害が出たようです。
被害は、外国人トレッカーが宿泊するガンドゥルン村近くでも起こり、ガンドゥルン〜チョムロン間にかかる橋の一部が壊され(流れ?)、4〜5時間ほどの迂回を余儀なくされているとのこと。
14日、チョムロンにいる関係者に電話で確認した話によると、橋は全壊しているわけではないようで、地元民はリスクを覚悟の上で渡っているようですが、外国人トレッカーは迂回路を歩いているとのこと。
アンナプルナベースキャンプトレッキングの際に通るルートであるため、今後もしばらくは影響が出そうです。
※ 写真上:中央谷底に見えるのがキムルン川。ガンドゥルン村は写真左奥。
※ 写真下:ガンドゥルン村。
2012年7月10日火曜日
雨季中に見えるヒマラヤ
2012年7月9日月曜日
プーンヒルの「プ」は半濁音です
アンナプルナ方面のトレッキングコースとして人気の高い、ゴレパニ、プーンヒルコース。
最高標高もプーンヒルの約3200mで高山病にもなりにくく、ポカラ発着数日で歩け、短すぎず長すぎず、という点でも何かと好都合なこのコース。
お子さん連れのご家族で手配させていただくことも多いコースです。私自身も、2歳児同伴で歩いたことがあります。
子連れトレッキングについては、以前の記事をどうぞ↓
http://dailynepal.blogspot.jp/2011/04/12.html
ところで、このプーンヒル、カタカナで見ると「プ」の「フ」についているのが、濁音(てんてん)なのか半濁音(まる)なのかわかりづらいようで、ブーンヒル(フが濁音)と思い込んでいらっしゃる方が多いのですが、半濁音のプーンヒルが正解、アルファベット表記だとPoonhillとなります。
この周辺、マガル族が多く住むのですが、「プーンヒル」の「プーン」はマガル族が持つ姓の一つなのです。マガル族のプーン(プン)さんが多い丘、それがプーンヒル、というわけなのです。
2012年7月5日木曜日
2012年7月4日水曜日
カトマンズ市内道路拡張工事の破壊予告印とアリババの話
半年ぐらい前から繰り広げられている、カトマンズ市や周辺の道路拡張工事。
建物の塀や壁が容赦なく重機で破壊され、各地、まるで爆撃後のようなひどい状況になっている。
取り壊しが決まっている場所には、赤いスプレー缶で目印がつけられている。
たとえば次の写真。壁に、落書きのような「↑ +2.50M」の印。
これ、ここから2.5m分建物を取り壊す、という意味なのだ。壁だけではなく、通りに面している家もろとも破壊するぞ、という、ちょっと信じられない予告印。
日本大使館や中・高級ホテル、質の良い土産物屋などが並ぶラジンパト通りに面した建物にも、軒並みこの印が描かれていて、本当に取り壊しが始まると、大変なことになりそうだ、と思っていたのだが、いよいよ先日、一部の区間の取り壊しが始まったとのこと。
上の写真は、ラジンパト通りにある、高級ホテルの一つであるシャングリラホテル。無残にも塀を壊されてしまった。
ところで、シャングリラホテルの少し先にある日本大使館の壁にも、「↑ 3.0M」の赤い破壊印が。しかし、その上から白いペンキで消された跡。
いたずらなのか、公的機関だから破壊を免れたのか。
ところでこの赤い印を見るたびに、アラビアンナイトの一つ「アリババと40人の盗賊」のストーリーの一部を思い出してしまう。
盗賊がアリババの家を見つけ、後日仕返しをするために戸に白いチョークで目印をつけたところ、それに気付いたアリババの召使いが、盗賊の目を惑わすため、街中の家の戸に同じ印をつけて回るシーンを。
※ 写真は2日前にスタッフが撮影。
2012年7月1日日曜日
アサール・パンドラガテ:ダヒ・チウラを食べる日
ネパールの公暦ビクラム暦3番目の月15日目(アサール・パンドラガテ)は、ダヒ・チウラを食べる習慣のある日。今年は一昨日(6/29)にあたっていた。
ダヒはヨーグルト、チウラは乾し米のこと。
田植えシーズンのこの季節、体力を使う田植えの息抜きに、または、これから始まる田植えに備えて、ダヒとチウラを食べ元気をつけるのだ。
写真のような食べ方をすると、程よくチウラがふやけ、とてもおいしい。コーンフレークにヨーグルトをかけて食べるような食感。
ダヒとチウラ、体力をつける目的で、臨月に入った妊婦にも食べさせる習慣がある(民族や休む地域によっても異なるが)。
そのほか、私たちのオフィスでは、日常的にもよく食べる。小腹がすいて、カジャ(軽食)を作ってもらう時間も惜しい時など、「じゃ、ダヒチウラたべる?」という感じで登場。
チウラは常備食で常に在庫があるので、近所の乳製品屋までダヒを買いにスタッフが走る。
ちなみに写真で使っている皿は、沙羅双樹の葉っぱで作られた使い捨て皿。
ピクニックの際には毎年この葉っぱの使い捨て皿を使用している。また、水不足で食器を洗う水が足りない時も、この皿が活躍。大小様々あるので、用途によって使い分けられる、エコな葉皿なのだ。カトマンズ市内の市場、アサンなどで大量に売られている。
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