昨日も書いたが、カトマンズでは現在、ひどい石油製品不足が続いている。
カトマンズ周辺から出勤してくる者たちの話では、ディーゼル不足の影響で、市内バスの本数が減っており、早朝の通学に支障をきたしている学生達が道路を封鎖していたり、バイクで通勤している者は(ガソリンを持っているという妬みから?)攻撃されることになりそうだ、といううわさがあったりと、ただならぬ事態となりつつある気配も感じる。
カトマンズ市内を通行する車両も、目に見えて、明らかに少なくなっている。
タクシーやバスも極端に減っている。
通常でも定員オーバーとなるぐらい詰め込んで運行している市内バスだが、最近は、満員にするだけでは需要と供給が満たされず、バスの荷台にまで乗客を上げて、運行せざるを得ない状況にまで陥っている。(写真2点参照)
秋の大祭『ダサイン、ティハール』前後に、カトマンズ発着の長距離路線で、カトマンズから地方に帰省する人たちを荷台にまで載せた満員のバスを見かけることはよくあるが、祭でも何でもない時期に、カトマンズ市内を走る普通バスがこのような状況になっている様子は、初めて目にするかもしれない。
(追記:それもそのはず、通常は、写真のように屋上にまで人を乗せて運行することは交通ルールで認められておらず、交通警察に捕まるそうだ。しかし、今回に限っては、交通警察も苦笑しながら多めに見ているようだ)
カトマンズ~ポカラ路線をはじめとする、ツーリストに人気の長距離路線でも、ディーゼル不足で、運行を一時的に見合わせている路線なども出てきている。
あるツーリスト用バス会社にカトマンズ~ポカラ間の予約を入れようとしたところ、『2月22日運行分までのディーゼルは確保しているが、近日中にカトマンズにディーゼルが入ってこなければ、23日以降はすべてキャンセルとなる予定』との回答をもらって、その深刻さに驚いた。
いったい、どうなってしまうのだろうか。
* 掲載画像は、本日正午過ぎのトリブバン空港前のもの。スタッフによる撮影。無断使用をお断りします。
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