ブログ移転のお知らせ

当ブログは、2021年12月より新ブログにて発信しています。新しい記事については 移転先→新日々のネパール情報 をご訪問ください!今後ともよろしくお願いいたします。

2005年5月28日土曜日

タメル地区近くの乳製品店



今週に入って、急に気温が高くなり、最高気温30度以上の日が続いている。

日本の殺人的な猛暑に比べれば、湿度が低いカトマンズの暑さは、それほど苦にはならないが、それでも早く雨期になってほしいと思う毎日。雨期になると、雨のため気温が下がり、涼しく(日によっては肌寒く)過ごしやすい日が続くので。

先日のニュースによると、急激に暑くなったため、商店では冷たいコーラやファンタなどが、よく売れているそうだ。大きな店では、冷蔵庫の売り上げも上がったらしい。

===

写真は、タメル近くにある政府経営の乳製品屋。通称『ネパールデイリー』には、美味しい乳製品がたくさんそろっている。ヨーグルト、チーズ、バター、アイスクリーム、牛乳などなど。

ここでも、連日の暑さで冷たいアイスクリームや乳製品を買い求める人が増えているそうだ。

旅行者エリア・タメル地区の北、ラインチョール通りに面したこの店は、いつも地元民でにぎわっている。タメルからすぐそばの場所にありながら、旅行者にはあまり知られていない。

ヨーグルト、アイスなどは、カップに入った食べきりサイズのものもあり、価格表示されているので、旅行者でも利用しやすい店だ。

量り売りのヤクチーズもあり、食べたい分だけ買えるというのも嬉しい。

ここで、私は久々にアイスクリーム(100ml入り25ルピー(約40円))を食べた。スタッフたちには『モヒ(Mahi)』と呼ばれる、甘くないラッシーのようなものを購入(200ml入り5ルピー(約8円))。

2005年5月27日金曜日

モヒ(Mahi)



牛乳を撹拌し、ヨーグルトが出来上がったところで、水を足しさらに撹拌すると、上澄みがバターとなる。バターの下に残る液体がモヒ。

無糖飲むヨーグルトといった感じだ。

砂糖を入れれば、ラッシーのようで美味しいと思うだが、ネパールデイリーで売られているものは、塩味か、ジラ(英名クミンシード)味のみ。

ジラ(クミンシード)とはネパールのほとんどどの料理にも入っているスパイス。カレー味のベースとなるのがこの味といっていい。

つまり、ネパールデイリーで売られているのは、極端に言えばカレー味ラッシーということ。

ギャグみたいな味だが、飲み慣れるとけっこうハマる。

2005年5月25日水曜日

『ありがとう』の使い方

他人に何かをあげるとき、『受け取る側』が『ありがとう』というのは当たり前、と、私達は思っている。

しかし、世界には、『与える側』が『ありがとう』という国もあるそうだ。

『受け取ってくれてありがとう』という気持ちを込めて、『与える側』が『ありがとう』といいながら物を渡すのだ。このとき、『受け取る側』は、『ありがとう』とは言わない。

このような習慣を知らないと、『物を受け取ってありがとうの一言もないなんて、なんて失礼な!』と、誤解が生じる原因になりかねない。

===

ネパールで『ありがとう』という意味の言葉は、都市部以外では日常的にはあまり使わない。一般的には、何かをもらった後は、首を揺らして感謝の意を表現する。『ありがとう』とは声に出して言わないから、首を揺らすしぐさが感謝の意を表していることを知らないと、満足してないのかな、と思ってしまう。

===

ここ2ヶ月ほど、私は毎朝飲み水を用意し、オフィスに持っていっている。

水を引く機械が壊れてから、飲み水も準備できなくなってしまったので、ガイドたちのために家から持っていっているのだ。

毎晩、やかんで数回お湯を沸かし、冷めるまで待って、ペットボトルに移す作業を繰り返すのだが、1リットル入ペットボトルに5本~8本分の水を準備するので、なかなか面倒くさい。

『オフシーズンの今は、トレッキングの仕事もないので、ガイドたちもきっと懐が寂しい思いをしているはずだ。彼らの無駄な出費を少なくしてあげよう』と、ガイドたちのことを思い、毎晩、台所が蒸し暑くなるほどお湯を沸かし続け、5~8リットル分の水を配達してあげているのに、ガイドたちからは1度も『ありがとう』の言葉を聞いたことがない。

ときどき腹が立つが、これがネパールの習慣、感謝していないわけじゃないのだから、面と向かって『ありがとう』といってくれなくてもしょうがないか、と、自分に言い聞かせている。

2005年5月17日火曜日

牛さん、うるさくないんですか?



ここ2~3年の間に、カトマンズ市内をのそのそ歩く、野良牛の数がめっきりへった。

以前は、道端であろうが、交通渋滞中の道路の真ん中であろうが、我が物顔で、どーんと寝そべる牛の姿を、いたるところで見かけた。

世界で唯一、国教がヒンドゥ教であるネパールでは、牛は神様だから、粗末には扱えないのだ。だから、狭い道いっぱいに歩いていようが、寝そべっていようが、人間たちは苦い顔をし牛を横目で見ながら通り過ぎるしかなかった。

そんな野良牛たちを、最近は、ほとんど見かけない。

交通渋滞を引き起こす原因になるのが野良牛なので、交通警察が野良牛をトラックに載せ、郊外に運んでいる、と、聞いたことがある。(某機関から派遣されている邦人の方のご指導によるものらしい)

しかし。

カトマンズ~パタンへ行く途中の、クポンドール(コプンドール)通りには、いつも決まって、同じ牛の姿を数頭見かける。

交通量の多い通りの真ん中で、気持ちよさそうに寄り添いながら数頭の牛が寝そべっている。すぐ耳もとをバイクやバスがクラクションを鳴らしながら通り過ぎるのに、うるさくないのか?と、いつも思う。

2005年5月15日日曜日

ビニール袋

カトマンズを含むネパールの都市部では、買い物をすると、商品をビニール袋に入れてくれてしまうことが多い。

日本だったら、『袋いらないです』といえば、『資源を大切にしているのかな』というようなことを察してもらえるが、こちらでは、『タダでもらえるものをなぜ拒否するのか?』と思われてしまうことも、ある。

『資源を大切に』という観念は、一般人にはほとんどないといっても、言い過ぎではないと思う。

途上国では仕方のないことなのだと思うが、資源を大切にするよりも、自分の暮らしを豊かにするほうが大事。新しいものや、便利なものは、資源云々なんて話よりも、自分にとって大切。しかもタダで使えるなら、使って何が悪いの?という考えに、どうしても行き着いてしまうのだ。

===

私は、(日本にいるときからそうだったのだが)、不要なものを家に置いておくことが嫌いなので、不要なビニール袋もなるべく受け取らないようにしている。

買い物に行くときなどは、以前もらった(もらってしまった)ビニール袋を持参する。

小さな八百屋などでは、袋を再利用していても特に気にも留められないが、カトマンズ一大きなスーパーマーケットで買い物をするときなど、レジで、自分のかばんの中から、折りたたんだ再利用ビニール袋を取り出す時に感じる周囲の視線は、かなり冷たい。

大きなスーパーでは、オシャレな服を着て、気取りながら買い物しているインド人やネパール人のカネモチ層が多い。(私にとってはその辺の近所のスーパー的な感覚でも、こっちの人にとっては、カトマンズ一のスーパーでの買い物なワケで、服装から何から気合の入れようが違う)。

そういう状況の中で、一度使ったシワのあるビニール袋を大事そうにかばんの中から取り出して再利用する私は、彼らの眼にはきっと『ダサいヤツ』として映っているに違いない。

===余談===

ネパール人たちは、ビニール袋に入れたゴミを、平気で道端や川に捨てたりする。

何千年後かに、20~21世紀のカトマンズ盆地の発掘作業をすることになったら、貝塚ならぬ、ビニール袋塚の出現に、発掘隊たちは驚くことだろう。

2005年5月13日金曜日

お祓い

都市部で生活している人などはそうでもないが、お年寄りや、村で暮らしている人たちは、病気はお祓いで治せると信じている人は多い。(医療が発達していない村では、病を治すためにできるのはお祓いだけ、といったほうが正しいかもしれない)

病気だけでなく、他人にかけられた呪いを解いたりする時にも、お祓い師は活躍する。

お祓い師にも、色々なタイプがあって、占星学などを学んだお坊さん(のようなもの)を兼ねる人から、『自称』お払い師まで様々。

ネパールでは、占いや迷信なども信じる人たちが多く、カトマンズにもお祓い師は身近な所にけっこうたくさん住んでいる。

お祓いで病気が治るわけないじゃん、と思いつつ、実はずっと、一度は試してみたいと思っていた、お祓い。

たまたま、ここのところ体調がすぐれなかったので、本日、オフィスのサルミラのお母さんが、病気のたびに訪れるという、サルミラの家の近所に住むお祓い師のところへ、連れて行ってもらうことにした。

就業時間中だが、ちょっと抜け出して、サルミラの家へ行き、お母さんと落ち合う。

お母さんに連れられ、バグバザール(オールドバスパークの裏に当たる地区)の小道をくねくね進む。

バグバザールはよく訪れる場所だけど、一歩中に入ると、インドのバラナシ並に、複雑で入り組んだ小道が続いていたのかあ、などと思いながら、お母さんの後をついてい行く。

どこをどうあるいたのか分からないほどくねくね進むこと約5分。薄暗い家にたどりついた。

聞くところによると、女性のお祓い師さんがいるらしい。

お祓い師さんの不在を確かめにお母さんだけ中に入っていく。ドキドキしながら家の外で待つ私。

、、、が、お母さんはすぐに出てきてしまった。お祓い師さんは、たった今外出してしまったとのこと。

残念。

冷やかしで訪れるような私には、お祓いは必要ない、ということだったのかもしれない。

2005年5月8日日曜日

ガソリンの値段

ガソリンや、石油製品の値段が、日本でも上がっているそうだ。

ガソリン1リットル、平均124円ほどだとか。先日見たNHK(海外放送版)のニュースでは、『GWで車で出かけたいのに、値上がりしちゃって大変ですよ。まったく・・・』と、インタビューに答える人が映っていた。

ネパールでは、ガソリン1リットル62ルピー。約100円。日本の値段からすればやや安い。が、基本的な物価や月給が日本の10~20分の1であるこの国にとってのリッター100円という値段は、これはもう、かなり高額だ。

2005年5月5日木曜日

朝のそうじ

朝起きて顔を洗ったあと、約10分ほど掃き掃除をするのが私の日課だ。

ネパールのほうきは一般的に柄がついていないので、しゃがんでいるような低い姿勢になりながら、一部屋ずつ掃いてまわる。

こちらの家は、日本の家に比べて密閉性が少ないせいか、砂ぼこりがたまりやすい。時間に余裕があれば、あわせてふき掃除もしたいところだが、ふき掃除は週一回。

その代わり、掃き掃除の際に、あることをしている。

それは、『お茶がらを床にまいて掃く』こと。

前の晩に飲んだお茶がらを捨てずにとっておき、翌朝、絞って、床にまく。

このあと掃き掃除をすると、お茶がらに砂ぼこりや猫の毛が絡まって、掃き残りが少なくなる。緑茶のかすかな残り香も、すがすがしくて、いい。

掃除機でザーッと吸い込んでしまってもいいのだが、静かに掃き掃除をするほうが、朝にふさわしいし、なんだか楽しい。

掃除のあと、神棚に、水と庭から摘んできた花をお供えして、お香に火をつける。掃除~お香に火をつけるまでの間、約15分。この日課を終えると、私の一日が始まる。

2005年5月4日水曜日

ジャカランダ



4月26日付けのブログで、『ジャカランダ』について書いたが、本日の写真が、道路わきに立つ(咲く)ジャカランダ。

あいにく、ここ何日か天気が悪く、背景がどんよりとした曇り空なのがイマイチだが、薄紫色のジャカランダは本当にきれい。

ジャカランダはラテン語でJacarandaとのこと。

2005年5月2日月曜日

涼しい日

ここ2~3日、涼しい日が続いている。今日も、半袖では肌寒いほどの気候。

例年、照りつける日差しが肌に痛いぐらいの季節だが、ここ何日か曇り空なので、暑くもなく、歩き回って観光するにはちょうどいい。

でも、GW中、景色を楽しみにネパールに来ている方にとっては、物足りない天気かも。